灯編 命が終わる時
「ゲ……? ゲ…プ……?」
老
命が終わる時のそれだ。
「……」
明るくて朗らかで家族をとても大切にしている
ビクキアテグ村で穏やかに暮らしていても、彼女の本質は獰猛なアクシーズなんだということがよく分かる。
外敵に対しては容赦ない、な。
けれど、ただ獰猛で残忍なだけじゃない。完全に息の根が止まったことを確認すると、
「じゃ、手伝って。
「ああ、分かった」
奪った命は無駄にしない。自分達が生きているのは他の命をいただいているからだということも、彼女はよく理解している。だからこの老
「~♪」
とは言え、解体を始めた
まあ、当然と言えば当然なんだけどな。
なお、
ただ、下ごしらえや調理法によってはかなりマシになるから、無駄にはしないんだ。これがビクキアテグ村での<食肉の確保法>の一つではある。
まだ、畜産は始めていない。肉は基本的に多くを狩猟によって得ている。ドーベルマンMPMが狩ることもあるが、
『戦って勝つこと』
それが肉を得る条件だった。互いに命を同じ土俵に置き、戦い、そして勝つこと。これが生きるためには必要であることを忘れないために、敢えてそれを基本にしてる。
正直、俺には真似のできないことだな。こっちではエレクシアやイレーネやドーベルマンDK-aが狩ってくれたものをいただいてる状態だ。
戦う力を持つ者が多いビクキアテグ村ならではの方針だよ。
その中でも
それでいて
これを彼女はちゃんとわきまえてくれてるんだ。
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