灯編 久利生のパートナー
朝食を終えた
「おはよう!」
「おはよう」
「おはよう」
ビアンカが笑顔で応える。
と、以上は、
「ビアンカってばすっかり<お母さん>になっちゃってさ。落ち着いちゃってさ。私とは遊んでくれないんだ! ブー、ブー!!」
と、夕食の時に、タブレットで通信を繋いでいた時に、
「ごめんごめん」
ビアンカがやはり
「
とビアンカは言う。そんなビアンカに
「そうそう! アーカイブん中の映像コンテンツとかに出てくる<父親>ってのとなんか違うんだよ。私はお父さんのことしか知らないからこれが普通だと思ってたけど、コンテンツん中の父親って、別に大したことしてないクセに偉そうで好きじゃない」
だと。だから俺は、
「こらこら、他所様のことをそんな風に言うもんじゃない」
とは言いつつ、
「まあ、思うだけなら仕方ないし、他所様に面と向かって言うんじゃなければ別にいいけどな」
とも付け足した。
『考えることもするな』
『そんな風に感じるな』
なんて言ったってそりゃ無理難題ってもんだからな。そんなものは典型的な思想統制だし。
あくまで俺の前では思ってることを素直に口にしていいが、他所では配慮しろよということだ。
もっとも、その<他所>が今はまだビアンカのところしかないわけで、ほとんど家族みたいなものだし、何より
なにより
が、何度も言うように俺は、その辺りは
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