蛮編 名誉
こうして
古い世代が新しい世代の<糧>となっていく光景そのものだった。
その一部始終についても、ドーベルマンMPM四十二号機は記録した。これは、
道具や武器なら、
もしくは、老いたことでその辺りの判断力が低下していたか。
いずれにせよ、
十分に腹が満たされるまで
だがこれもまた、<生きるための戦略>だ。卑怯でも何でもない。
むしろ、
『衰えが見え始めた<覇王>が、力を付けてきた若い世代に討ち取られた』
という形になったことで、<名誉>は守られたと言えるかもしれない。
『圧倒的に格下のいわば<雑兵>に討ち取られたわけではない』
と解釈もできるだろうから。
もっとも、それさえ、地球人の勝手な思い入れでしかないだろうけどな。
が、この密林に君臨していた
そして、ドーベルマンMPM四十二号機はそのまま、
<武器を使う
について記録するためだ。実際、まだ完全には成長しきっていない個体だったものの、武器を自在に使うことで他の
こうやって
しかしそれ自体が、自然な成り行きに過ぎないんだと思う。
自身の力で得た縄張りを若い
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