蛮編 そういうもの
ボギャッッ!!
地面に倒れ伏した
当然、即死だ。だが、死してなおその体は、『死なばもろとも』とばかりに、滅茶苦茶に暴れ始めた。脳による制御が失われたことで、全身の筋肉がデタラメに動いているって感じか?
その時間、約五秒。
たった五秒だというのに、周囲の木々はことごとくなぎ倒され、ようやく
死んですらなおこの威力。確かに、
右腕と右前脚を失ったドーベルマンMPM四十二号機も、かろうじて動ける状態だったようだ。そこに、ようやく、駆け付けてくれた。
エレクシアを乗せたアリアンが。
「エレクシア。状況の確認を。それと、
「承知しました」
彼女は淡々と応え、まだ二十メートルは高度があったアリアンのドアを開けてそのまま飛び降りた。まあ、彼女にとってはちょっとした段差程度でしかないからな。
ふわりと重力を感じさせない優雅さで地面に降り立ち、青いウィッグをかき上げた彼女は、周囲の状況を確認する。そこに、ワイヤーに繋がれたグレイが遅れて降り立つ。
互いに通信で連絡を取り合いながらさらに現場の状況を確認。エレクシアは
それなりに情も移ってるものの、これ以上は、な。
持ち堪えられればそれでよし。このまま
その一方で、ドーベルマンMPM四十二号機については、ワイヤーを下ろしそれで吊り上げて回収する。地面に落ちた右腕と右前脚も拾い、エレクシアは、下ろされたワイヤーに掴まって、グレイと共にアリアンへと戻っていった。
代わりに、二機のドーベルマンMPMを下ろしてな。
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