蛮編 第二戦
こうしてパルディアが死に、
まったく話にならないんだ。とは言え、野生の動物達は勝てるはずのない相手とは基本的に戦わない。とっとと逃げるから、運悪く射程内に捉えられたもの以外は早々に逃げてくれるけどな。
なのに、中にはそれができない奴も稀にいる。自分の縄張りに侵入してきた得体の知れない獣を相手に、
「ガアッツッ!!」
と牙を剥いたものがいた。
その
<新進気鋭の若者>
といった個体だっただろうな。しかし、だからこそ自身の強さに溺れていたのかもしれない。
<歴戦の勇士>
とも言えるような個体でさえ撤退することを選ばせる相手に、無謀にも挑もうと。
「グアッッ!!」
「ゴアアーッッ!!」
自身の縄張りを荒らす得体の知れない怪物を
<
と言ったところだろうか。
さりとてこの若い
なのに……
なのに、その若い
一本だけでも
なんという格闘センス。身体能力。バランス感覚。
「ゴハアッッ!?」
さすがの
すると、太い木が幹の途中から折れ、
もしかするとここまでの連戦でさらに疲労が溜まっていたのかもしれないが、それにしてもな。
そして
<消化器官>の一部が、衝撃で裂けてしまったみたいだな。
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