ホビットMk-Ⅰ編 ビアンカと黎明と未来と素戔嗚とルコア
新暦〇〇三四年十二月四日
出逢ったばかりの頃の彼の姿はどこへやら。ただの、
<妹が可愛くて仕方ないお兄ちゃん>
である。それについては
ルコアはさしずめ長女か。
そうだ。ルコアも
「そうそう、優しくね。赤ちゃんのウンチは柔らかいから、女の子の場合、ワレメの中まで入り込んでることがあるし、気を付けてあげて。拭き残すと炎症を起こすこともあるから。ルコアのパパとママもきっと同じようにしてくれたんだよ」
「う、うん……!」
ビアンカに教わりながらおむつ替えも経験したそうだ。ルコアの方から、
「私も手伝いたい」
って言ってくれて。
ちなみに
それでも
「医師の研修の際に必要かと思って履修したんだ」
だと。おのれ! まったくどこまでも隙のないイケメンめ。
なお、
と、ビクキアテグ村ではこうして誰かが手を貸してくれるが、人間社会が出来上がっていく中でどうしても輪に入れない者も出てくるだろう。ロボットはそういう者を孤立させないためにも必要だ。
ドーベルマンMPMはもう十分な性能がある。人間にできることはほぼ卒なくこなす。
「おお~!」
ここまでじゃなくても、ホビットにもいずれは人間並みにはできるようになってもらわないといけないんだよな。
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