モニカとハートマン編 猛攻
俺自身の狙いとしては、本当なら、最悪でも<サーモバリック爆弾>でケリをつけるはずだった。それを使ったことによる大きな被害も、そこで決着がついてくれてればまだ気持ちの落としどころがあっただろう。
しかし、残念ながら、その狙いは果たされなかった。
それでも
だからただ淡々と、次の段階へと進む。淡々と作戦をこなす。その中で、ハートマンだけが猛然と攻撃を繰り出しているようにも見える。
もっともそれも結局、俺がそう解釈しているだけにすぎないだろうが。
とは言え、ハートマンの攻撃が非常に苛烈なものであることは間違いない。
ビアンカらの攻撃そのものも、ハートマンによるそれを中心に組み立てているようにも見える。
ごお! と唸りを上げながら、ハートマンの腕や脚が
そんなハートマンに苛立ったのか、
「ガアッ!!」
と
だが、それこそが狙いだった。ハートマンのすぐ目の前で、
バンッッ!!
激しい爆音と共に、
コーネリアス号に残されていた武装の一つ、<クレイモア地雷>だった。中に詰められたクソ重い金属球数百個をC-10爆薬によってばらまくという<指向性地雷>の一種で、実戦ではロボット兵に対する牽制に使われることが多いらしい。
かつてはこれの原型になったものが対人地雷として重宝されたそうだが、今でも人間相手なら十分以上の殺傷力を持つらしいが、さすがに戦闘用ロボット相手だと目くらまし程度の役にしかたたないそうではある。
しかし、相手が生物なら。
サーモバリック爆弾に比べれば、もちろん、広範囲を焼き尽くすような威力はない。ないものの、ごく限られた範囲であれば、生物相手であれば、その殺傷力は極めて高い。
「やったか!?」
俺は思わず声を上げたが、
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