モニカとハートマン編 ぶん殴る
しかもそれは、
なのに、
動物というやつは、生きるためには敵や獲物に容赦なく襲い掛かったりもするものの、その本質は、無駄な争いは好まないものだ。たとえその場から逃げ出してでも、争いを避けようとする傾向がある。
なのに、
しかし
まったく……何者が
なんて、俺の困惑などお構いなしで、
とはいえ、ハートマンとて無策で突っ込んだわけじゃない。随伴させた六機のドーベルマンMPMとリンクし、あらゆる方向から一斉に攻撃を仕掛ける。自動小銃じゃおよそダメージを与えられないことが分かっているから、それこそ容赦なく銃撃を浴びせる。陽動として。それによって意識を逸らさせ、ハートマンが強烈な打撃を加えるんだ。
小口径の自動小銃など豆鉄砲に過ぎなくても、<脳>を持つ動物である以上、頭部への打撃は脳震盪などを引き起こさせる可能性は高い。先ほどの一撃でも分かるとおり、並みの動物ではないから、それこそ一撃で殺してしまう心配もない。ここまでのドーベルマンMPMらの攻撃により多くの毛皮は剥がれ落ち、その下に生えた鱗が露わになった
ならば、気を失うまでぶん殴るだけだ。
が、一応、ドーベルマンMPMにも装備させた麻酔銃を試してみる。試してみるものの、
「やはりダメか……」
鱗に弾かれ地面に落ちたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます