モニカとハートマン編 包囲
正直、
しかし、さらに駆けつけたドーベルマンMPM五機を相手にしても、
それどころか、牙を剥き、
「ガァアアアアーッッ!!」
と咆哮し、襲い掛かってくる。
加えて、ただ凶暴なだけじゃないんだ。しっかりと目などは腕でカバーして、さらにその上で、ドーベルマンMPMらの間に敢えて入って、その包囲から出ていこうとしない。
これにより、僅かに射角が逸れた弾丸などが、反対側のドーベルマンMPMに命中したりもする。<フレンドリーファイア>だ。そして
ドーベルマンMPM同士は完全に連携していて、機体は別々でも実際には<一体のロボット>として機能している。お互いの位置は完全に把握され、射撃のタイミングも確実に制御されているんだ。だからフレンドリーファイアも滅多には起こらない。起こらないが、どんなことでも<完璧>というものはない。当然、不確定要素は常に存在し、僅かなブレや、
これによっても、損傷が生じた。小改造により
もっとも、フレンドリーファイアなんか狙わなくても、
事実、フレンドリーファイアで完全に機能停止したドーベルマンMPMはいなかった。それよりもやっぱり、
<電撃>を浴びて回路が破損するもの。
強力な打撃によって回路が破損するもの。
そして、腕や頭部を食いちぎられるもの。
結局、五機のドーベルマンMPMが包囲しても、一分ともたなかったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます