モニカとハートマン編 人間(地球人)の匂い
ドローンを睨み付けた
しかし、百メートル以上離れたところからのそれだったからか、画像は乱れたもののドローンが機能を停止するところまでは行かなかった。コーネリアス号に元々装備されてたドローンについては、そこそこしっかりしたシールドも施されている。だからまあ、この程度なら大丈夫だったようだ。とはいえ、至近距離となれば保障の限りじゃないだろう。
ドローンを撃墜できなかった
「方向的には、コーネリアス号に遭遇するコースです」
イレーネの報告に、俺はギリッと歯を食いしばってしまう。
ここまで、
まさか試すわけにはいかないので、今の時点では『人間(地球人)として見做される』という前提で対処する。
それで言うと、こうしてコーネリアス号に向かっているところを見ても、<人間(地球人)の匂い>をコーネリアス号から感じ取った可能性があるか。
しかし、このままコーネリアス号に向かわせるわけにもいかない。たぶん大丈夫と言っても、本当に
「ハートマン! グレイ!
と指示を出してくれた。
ただ、今回は完全に<人間(地球人)の匂い>を察知されてしまったからな。ハートマン達やドーベルマンMPMで誘導できるかどうか……実際、ドローンでは誘導できなかった。背後に位置させても、意識は向けたものの進路は変わらなかったんだ。
だから、<人間(地球人)の匂い>がした方向に向かっているんだろう。
となれば、
必要がなかったから。
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