按編 連携
純粋に、
<目の前の状況に即した対応>
というものを貫くだけだけだ。
俺が、
しかも、自身に備えられたセンサーによる探索だけでなく、ドローンや他のドーベルマンDK-a及びドーベルマンMPMとも連携し、多面的多角的立体的に周囲の状況を常に把握しているので、本体の性能は、メンテナンス時に、新規に設計されたドーベルマンMPM用のパーツと交換することなどによって随時底上げを行いつつもそれほど劇的には上がっていないものの、連携による緻密な制御により実質的な対応力は格段に上がっているのが分かっている。
これもまたロボットの強みだ。
そしてその恩恵は、エレクシア達メイトギアにも及ぶ。
実を言うと、人間(地球人)社会では、それこそ無数のロボットやAIの連携によって、
『都市そのものが一つのロボットのように機能している』
とも言われている。
自動車のAI同士が連携。かつ様々な交通インフラを制御するAIとも連携して制御するので、渋滞が起こることもまずない。人間のようにそれぞれが身勝手な走り方をして結果的に滞留を招くということがないんだ。
だから本当は、ここでは、エレクシア達の能力が最大限に活かされていなかったんだよな。ネットワーク上から常に新しい情報を得て自らを更新していくということができなかったこともそうだが、『他のロボットやAIと連携して』ってことができなかったのが大きい。
もちろん、彼女達は単体でも途轍もない力を持っているものの、でもそれはあくまで<個の強さ>としか機能していなかった。
だがこれからさらにドローンやドーベルマンMPMが増えていけば、彼女達の実質的な能力が拡大していくことになる。
危険を早期に探知して、リスクが大きくなる前に対処することだってできるようになっていくんだよ。
そしてそれはもうすでに、
コーネリアス号、
いやはや、本当に頼りになるなあ。
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