晴編 力の差
尻を蹴り飛ばされても懲りることなく迫った
「!?」
そしてメイフェアはそのまま右肘を跳ね上げ、
ガツン!と音を立てて
が、やはりすぐに意識を取り戻して、カマで彼女の体を捉えようとした。
したのだが、途中でまったく動かなくなる。
いつの間にか、両方の肘近くを、メイフェアが両手でがっちりと掴んでいたんだ。
それだけで
「ギ……ギギ……ッ!」
小さく声を上げながら、
今の
まあ、そもそも相手が戦闘能力も付与されたロボットの段階で絶望しかないが。
さらにメイフェアは、そのままの状態で前進した。
なのに
でも、やっぱり駄目だった。
頭突きがメイフェアの顔を捉えようとした寸前、
すると小柄な緑色の体がトラックにでも撥ねられたかのように吹っ飛ぶ。
で、木の幹に背中から衝突して、
「ガッ!!」
息をつまらせる。
「
俺はつい声が出てしまったが、もちろん届くはずもない。
なおも向かって来ようとする
咄嗟に左腕を上げて防御しようとした
まるでサッカーのシュートのように美しく。
何と言うか、これが結局、マンティアンに力の差を思い知らせるのには一番効果的なのかもしれない。
途轍もない威力の蹴りを放たれて自分が吹っ飛ぶのが実感できるということだろうか。
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