鋭編 人間の社会を作る準備
ここまで、細かい不具合とかを修理したりするために送り返したり新たに送ってもらったりと、何だかんだで入れ替わりはあったりするものの、現在、ドーベルマンDK-aについては、初号機、弐号機、参号機、伍号機、
こちらについては概ね十分なので、今後作られるドーベルマンMPMについては、それぞれの集落に、アリスとドライツェンのサポート用として配置することになるだろう。
実際、
それに合わせて、空輸用のワイバーン一型のデータを活かして積載重量を百五十キロまで増加させた<ワイバーン二型>も開発。同時に、ドーベルマンMPM用の<フライトユニット>も開発し、自力でアリニドラニ村の近くまで飛行、そこからそれぞれアリニドラニ村とアリゼドラゼ村へと向かってもらうようにした。
こうして着々と<人間の社会を作る準備>は進んでいる。
それこそ、アリゼドラゼ村とアリニドラニ村については、もういつでも人間の住人を受け入れられる状態だ。
特にアリニドラニ村では、製鉄用の<高炉>も完成。実際に<鉄>の試作に入った。
ただ、本格的な鉄の生産には、大量のコークスが必要になるので、石炭の発掘と、石炭をコークスに変える<コークス炉>の建造が必須だな。
木炭で代用しようとすると、以前にも触れたとおりそれこそ木材資源の枯渇を招きかねないほどの規模の伐採が行われることになるから、これは避けたい。
現在は木炭で代用し鉄の試作を行っている。
が、品質的には、正直、粗悪もいいところだ。現在の人間社会では、およそ流通に適さない。
とは言え、そこまでの品質を要求されるレベルの社会になるには相当時間が掛かるだろうから、焦らず改良を続けていくさ。
加えて、コーネリアス号に備蓄されている各種化学薬品も無限じゃないので、これも、アリニドラニ村に専用のラボを建設。生成を始める予定だ。
そのためにも、石炭鉱床をはじめとしたさらなる天然資源の発見も必要になってくるな。
これについては、母艦ドローンによる探索を行っている。
ただ、この台地は、非常に安定した地殻の上に乗っているらしく、火山の類が存在しないこともあり、ごく微量であれば希少金属なども存在するものの、大規模な工業を成立させるには、相当、地下を掘り進めないといけないかもしれない。
だから、この台地内に拘らず、恐竜に似た巨大生物、
となるとますますロボットの存在が重要になってくるんだよな。
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