來編 チート三人集
『じゃあ、私も私も~!』
と、一緒に調査に出ることを希望した
「いいのかい? 大事な娘さんを危険に曝すことにならないだろうか…?」
さすがに心配するものの、
「ああ、それについては大丈夫だ。たぶん、
俺は苦笑いを浮かべながら応える。
すると
「そうか。それは心強い」
と言って、
こうして、
ビアンカ。
の、<チート三人集による最強部隊>が出来上がった。正直、イレーネの警護も必要ないくらいの。
だから
「イレーネは拠点防衛に専念してほしい」
と彼女に告げた。
「了解いたしました」
透明という、人間としては有り得ない体を持つ今の
『
という俺の指示に従ってのものだったが、イレーネはそう言ってここに残ることになった。
まあ、今日は俺もこの後でアリゼドラゼ村とアリニドラニ村に行くことにしてるからな。イレーネには残ってもらいたい。
なお、
人間の場合なら失礼にあたるかもしれないそういうのも、ここではまだまだ必要だと思う。安全かどうかを確認するのは、危険に対処できる者の役目だ。子供達に挨拶してもらうのは確実に安全が確保されてからでいい。
それは、『
『それはない』
と応えさせてもらうよ。あくまでどっちか?っていう話ならな。
でも、<信用>とか<信頼>ってのは、本人が作っていくものじゃないのか? 相手に、
『無条件で信頼しろ。信用しろ』
なんて強要するものじゃないよな。宗教とかはよくそれをやるが、俺はそれが大嫌いだから関わらないようにしてた。政治家とかも、『誰が信用できるか?』じゃなく、『誰が一番マシに思えるか?』ってことで選んでたし。
俺達から信頼や信用を勝ち取るのは彼の役目だ。こっちとしてはその機会を与えるのが役目だと思う。その上で、冷静に客観的に評価するってことだな。
だから彼がどう振舞うかを見守らせてもらう。
で、俺達大人組が彼を信用してると感じれば、そういうことに
ビアンカの時もそうだった。
彼女のことを警戒してたのが嘘みたいに今じゃ仲良くしてくれてるよ。
それでいいんだと思うんだ。
今のここではな。
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