翔編 まだやるつもりか……!?
『気を失っているだけですね』
地面に倒れ付した
そうして俺は再びローバーを走らせ、アリゼドラゼ村に着く。
いや、よく頑張ったよ。
ドラゼは、補充された物資の中からアリゼのカバーを持ってきて、交換していた。待機している時間も無駄にしない辺り、さすがにロボットだな。
すると、十分ほどして、
「気が付きました」
エレクシアが言った。
「!?」
瞬間、
が、油断などしていないエレクシアの前に、
吹っ飛ばされて茂みの中に突っ込んだと思うと、
「離れていきます。撤退しました。状況終了です」
ようやくエレクシアが宣告。戦闘モードが解除された。どうやら、
どこまでもとんでもない奴だったな。
「ふう…やっとか……」
溜息と共に声が漏れ、俺はローバーのシートにもたれこんだ。もうクタクタだ。単に見守っていただけだというのに。
それは、同じくタブレットで成り行きを見守っていた、シモーヌ、
「はあ~…」
「良かった…」
「とんでもなかったね」
「恐ろしい敵でした」
それぞれ緊張が解けた様子だった。
とは言え、結果としては誰も犠牲にはならず、大勝利ではあったよ。この困難なミッションを成し遂げてくれたエレクシアには感謝しかない。
もちろん、アリゼとドラゼにも感謝感謝だ。
「ありがとう。本当に感謝してる」
そんな俺の言葉に、
「いえ、これが役目ですから」
と、エレクシアとアリゼは声を揃え、ドラゼは敬礼を返しただけだった。
まったく。変わらないな、お前らは。
いずれにせよ、これで<超
そういう合理的な判断をしてくれるだけ、実は厄介なタイプの人間よりも野生動物の方が扱いやすいって気がするよ。
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