翔編 人生万事塞翁が馬
で、またいつものように、俺が一番、
すると、いつもは別に俺のことをかまったりもしない
「もしかして、俺を慰めてくれてるのか……?」
問い掛けるが、もちろん彼女は応えてくれない。ただ真っ直ぐに俺を見詰めた後、ふい、と踵を返して新しくなった自分の部屋に帰っていった。
ただ、そんな
<たられば>言っても詮無いことなのは分かってるものの、ついそんなことを考えてしまうのも人間というものか。
ところで、
そんな
だが、俺はそれでいいと思ってる。元気に生きてくれてればそれだけでいい。
俺と一緒に
この世ってのは、自分の思い通りになることなんて滅多にない。いつだって理不尽で冷酷で不条理だ。
でもな、むしろそれこそが<人生の醍醐味>ってやつなんじゃないかな。俺の妹のことにしたってそうだ。あの子がそんな風にして亡くなったから俺は
何がきっかけでどう転ぶかなんて、誰にも分からない。
だからこそ面白いんだろうし、出逢いを活かすかどうかは自分次第なんだって実感するよ。
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