翔編 本来の姿
アクシーズであり非常に強い攻撃性を持つ
普段は小動物や鳥、時には河に出て泳いでいる魚をも捕らえるが、アクシーズとしては
とは言え、
その一方で、
しかしそれについては、
それと同時に、万が一、守りきれなかった時についても覚悟はしている。
『子供達を守りたい』
というのはあくまで俺の<エゴ>でしかないとわきまえておかなければと今でも自分に言い聞かせてる。
それを忘れては、この生と死が隣り合わせの世界で生きるのは辛いだけだ。人間の世界の感覚は通用しない。
辛うじてここまで家族に大きな被害もなくこられたからついつい忘れそうになるが。
なんていう俺のあれこれとは関係なく、
息子の
アクシーズを含む<鳥人間>は、人間の基準で見ると妊娠期間が非常に短く、赤ん坊も超未熟児にも思える姿で生まれてくる。体重は僅か数百グラムしかない。
にも拘らず力は恐ろしく強く、うっかり指なんか掴まれた日には骨ごと握り潰されるかと感じるほどだ。これは、母親の胸に生えた羽毛にしっかりとしがみついて常に乳を吸い続けるための能力なんだろうな。母親が空を飛んでる時にも振り落とされることはまずない。万が一それで振り落とされるような弱い子供はその時点でふるいに掛けられる形だな。
とは言え、落ちても死んでいなければ一応は拾い上げて助けようともするらしい。しかし、それでも何度も落ちるような子供は、結局、生きてはいけない。
そうやって落ちた子供をメイフェアやイレーネに頼んで助けようとしたこともあったが、何度も落ちることですべて死んでしまった。
過酷ではあるものの、そういう力の弱い子供は大きくなれたとしてもやっぱり生きてはいけないんだろう。
だからか、大きくなって自力で飛べるようになってくると、今度はスパルタ式の<訓練>が子供を待ち構えているのだった。
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