明編 丈
新暦〇〇二八年十月十四日。
ここまで
ただ、
正直、固有名詞を入れ替えるだけでほとんど間に合ってしまうという。
だから何か特別なことが起こらないと触れる必要もないと言うか。
ああでも、
なにしろ、エレクシアが撃退し、かつドーベルマンDK-aを哨戒に当たらせることでできた縄張りの空白地帯を、さらっと自分の縄張りしたんだしな。
当時はまだ
……ドローンの援護もあってではあるが。
まあそれはそれとして、
かつ、ドローンやドーベルマンDK-aの援護を積極的に取り入れている様子さえ見える。身体的な強さもさることながら、要領がいいと言うか、頭がいいんだろう。
無論それも、元々の強さがあってのことだが。
ただ、要領よく退けてしまうことから、せっかく雌が現れても早々に追い返してしまって、まだちゃんとパートナーが見付けられずにいるようだ。何度かそれらしいのが現れたものの、
マンティアンの関係は、
『自分のことは自分でする』
『自分の身は自分で守る』
だから、いくら
いやはや、難しい。
なんてことを思ってたら、この数日後、
正直、今回も上手くいくかどうかは分からないが、取り敢えず見守るしかないだろう。
しかし、今度の雌はかなり強そうだ。なにしろ、
あいつもマンティアンとして考えればもういい年、いや、外見では年齢が分かりにくい面もあるマンティアンだからあれなだけで、はっきり言って<中年のおっさん>だ。さすがにパートナーが見付かってくれればと思う。
とは言え、
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