閑話休題 「親子あるある」
新暦〇〇二八年八月二十六日。
あいつがもし、<
だが、後悔はしていない。後悔したところでなかったことになる訳でもないし。
なんて、こうやってあれこれ考えてしまうのは俺が俺である限り、なくなることはないと思う。
それでも、弔うことくらいはしてやっても罰は当たらないだろう。
そこで、俺は、
と言っても、今はまだ、あいつの亡骸を貪る獣達の宴の場と化しているから、それが落ち着いてからということになる。
ドローンのカメラには、数日が経過しても
あれほどエレクシア達の攻撃を防いでいた<鱗の鎧>も、口から中に入り込んで内側から食い破ったものがいたんだろう。ところどころに穴が開き、そこからも侵入されて中を食われていったようだ。
どんなに人間視点で綺麗事を並べようと、自然とはこういうものだ。死ねばただの<肉>。そしてその肉は他の生き物達の命を繋ぐ糧となる。
しかしこの調子だと、食い尽くされるのにさらに数日くらいはかかりそうだな。
その間は、ここらの肉食獣も食べ物には困らないか。
しかも、
実に上手くできてるよ。
ところで、マンティアンと言えば、あの時、
「お父さんを助けるぞ!」
と叫んでたのを聞きつけて駆けつけたというのが流れのようだ。
叫びながら樹上を移動する
そしてそれは、
一緒に暮らしてたことで、どうやら、<家族の間でだけ通じる言葉>みたいなものもできていたらしい。
それも
そして、子供達を守ってやりたいと思ってた俺が、いつの間にか子供達から『助けたい』と思われてた。
これも<親子あるある>かもしれないなあ。
そんなこんなで、
マンティアンはハーレムは作らないが、俺のハーレムの出身者ということでひとつ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます