誉編 天敵
新暦〇〇二七年六月六日。
メイフェアは一応、<成人女性>をモデルに作られているので、基本的には大人の女性的な振る舞いをするようには作られているはずなんだが、感情(のようなもの)を装備している影響か、時折、子供っぽい仕草を見せることもある。
昔の俺ならその辺りを『あざとい』と感じて毛嫌いしていたかもしれないものの、今ではメイトギアが人間っぽく振る舞うことについても気にならなくなってきたな。
むしろ、昔はどうしてあんなに癇に障ってたのか分からなくなってきている。
まあそれだけ、精神的に余裕がなかったんだろうが。
で、それはさて置いて、今日も今日とて
力自慢で積極的な
いつも通りの順路で縄張り内に異常がないか確認し、問題ないことを確かめていった
「あ…ヤバいな」
危険を知らせるアラームが鳴り響いたことで俺が映像をチェックすると、そこには青みがかった緑色の、やや硬質な印象のある体を持った者の姿があった。
マンティアンだ。しかも、
「
そう。マンティアンである
俺の<嫁>だった
この辺りは生きる為のことなので、俺は当然、口出しはしない。
ただ、
ただこれも、
ちなみに、
それに対して
なお、ドローンのカメラに捉えられたということは、当然、メイフェアもそれには気付いている訳だが、彼女は動こうとはしなかった。
メイフェアはあくまで
とはいえ、仲間に犠牲が出ると
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