駿の群れでも(同じようなことはある)
なんてことがありつつも無事に調査を終えて帰ってきた俺達は、
「おかえりなさい」
「おかえり~♡」
と、
そんな様子にホッとしつつ、他の家族、
『家族ならばそうするのが当然』
とは言わないものの、そうした方が結果として家族の関係を良好に保つのも事実だと思う。
もっとも、『そんなことしたくない』と思うような家族関係であれば無理にそんなことをしても逆に悪化するだけかもしれないが。
最初の段階でボタンを掛け違えると、世間一般でなら当たり前とされてるやり方では上手くいかないことも多いんだろう。俺がやってることだって、一般論として見れば当然のことかもしれないものの、なかなかそうできない場合だってあるだろうし。
実際、思い返してみれば、
『家族の顔を見るのも煩わしい』
なんてことを言ってた人間も周囲には少なくなかったしな。
新暦〇〇二三年九月十日。
などということをぼんやりと考えられるほど俺の家は平穏だった訳だが、その一方で、
それ自体はボスを頂き群れを成す動物ならそれこそ当たり前のことなんだろうが、群れの若い雄がボスである
だからこのところ、
「ギャッ!」
「ギャウッ!!」
って感じで密林の中が騒がしい。
ほとんど群れの一員のように行動を共にしてる
一度は
いやはや大した
特に、庭に入り込んでくる個体を、レッド、ブルー、イエローと名付けた
「ブルーもいつかこんな感じでボスに挑むのかな…」
画面を見ながらそんなことを呟く。まるで子供の心配をする母親のように。
無理もないか。
もちろん向こうはまだほとんど野生に近いから飼い犬のようにベタベタする訳ではないが、
と言っても、うっかりすると手ごと齧られそうな感じだから、
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