刃をそっとしておいてもらえたのは(ありがたかったな)
二時間くらい
その時、ふわっと空気が動くのが分かった。その気配を俺はよく知っている。
そうか。彼女も何か察したんだな。当然か。ここ一週間ほど、
もっとも、『かかりっきり』といったところで
ただ、最後の時間に傍にいられたことは良かったと思う。彼女らは自然の中で誰にも看取られずに死んでいくことがむしろ当たり前だから別に気にしないのかもしれないにしても、むしろ俺の方がそういう形で彼女を一人で逝かせたくなかっただけであってもな。
もしかしたら
さらに夜には、
もし
なんて覚悟を決めてたが、
何かを感じ取っていたのかもしれないものの、彼女が何を感じていたのかは俺には分からない。ただ分かっているのは、彼女は墓を掘り返したりはしないで、そのまま密林の中に狩りに出かけてしまったということだ。
これは、不思議と、
それがどちらにせよ、
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