機会があることは(悪いことじゃないと思う)
洗濯しても落ち切らなかったそれか、もしくは
人間がこれをやると正直ドン引きものだが、まだあどけなさの残る彼がする分には、まるで母親の匂いに包まれていることに安堵しているようにも見えるから不思議だ。
ただし、下半身は丸出しなので、そういう意味では大変にヤバい絵面ではあるが。
しかしそれからすぐ、
「ほらほら、服を着るんなら下も着なきゃ。それじゃヘンタイさんだよ」
言ってることは辛辣なものの、しかし<優しいお姉ちゃん>っていう雰囲気が漂う振る舞いに、俺も頬が緩む。
そして見る間に、上は
「すっごい! すっごいよ、
それがどうだったにせよ、思いがけずすんなりと服を着てくれたことはある意味ではありがたかった。さすがにいつまでも裸でいられると絵的にいろいろマズいし。
日が暮れて調査から帰ってくると、
と言うか、僅かに顔が赤い…?
まさかと思うが、<男の娘>好きだったか? いや、単に可愛いのが好きなだけかもしれないが。
なんにしても
『これは嬉しい誤算だな』
などと思ってしまった。
これでどうやらもっと
人間社会では伴侶を持って子供を持つことが必ずしも幸せとは限らないにせよ、他ならない俺自身が、今、こうやって家族を持つことを幸せに感じてるからな。
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