第200話 3国連合3
篝火や魔法ライトの光で見張りを行う、ライル王国、カンデン王国、ダドン王国の兵士達。
俺が仕掛けた罠は、落とし穴だ。
ダンジョン機能の転移とか、周りから見えなくなる結界とか、霧を発生させるとか、色々考えたが、シンプル且つハイリターンなのが落とし穴と結論付けた。
ダンジョンクリエイトで、予め地上と地下1階の2層構造のダンジョンを、作成した。
単純な構造だが範囲が広いので、それなりにDPは消費する。
これが転移の魔方陣だったら、DPが足りなかったかもね。
俺達は地下1階で待ち構えた。
3国連合軍が野営地に入り、深夜になった時点で罠を起動した。
ガガガガガガ・・・。
軽い震動の後、地面が崩れ落ちる。
ドッシャアアアアン!!!!
「うああああああ!」
「ひぇええええ!」
「あがが・・・」
「ぐふっ」
兵士達の悲鳴がところどころで上がる。
地下1階は30m下にある。
かなりの勢いで10万の大軍が落下した。
この時点でかなりの兵士が負傷してるし、死んだ兵士も多い。
周りから隠すと同時にダメージも与える一石二鳥の罠だ。
落下後は地上部は元に戻る。
口火を切ったのは、連合国軍の北で待ち構えていた、ドラゴンのドラム。
真っ暗な地下1階でドラムの眼が開き、口に濃厚な魔力が集まる。
ブ、ブホァアアアア!!
落下して身動きが取れない連合国の兵士達に、炎のブレスが放たれた。
「ぎゃああああああああ!」
「あつっ!!!」
「ドラゴンだああああ!」
炎に包まれて燃える兵士達。
炎の光で周りが薄らと見え始めると周りに見えたのは、エルフのエリ、オリハルコンの竜型ガーゴイルのドラガ、スケルトンナイト達。
エリの矢が雨の様に降り注ぐ。
エリはレベルが上がり、1度に大量の矢を放てる様になったが、更に放った矢が敵を追尾する。
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・。
次々と矢が敵の兵士達に突き刺さる。
ズシュッ、ズシュッ、ズシュッ、ズシュッ、ズシュッ、ズシュッ・・・。
「ぎゃああああああああ!」
「矢が、矢がああああ!」
寝起きで鎧を着る間もなく、地下に落ちた兵士達には致命傷だ。
「さあ、行くのじゃああああ!」
ドラムとドラガとスケルトンナイト達は兵士達に襲い掛かった。
身動き出来ない者は次々と斬り裂かれ、噛み付かれ、踏み潰されていく。
「ぐふっ」
「ぐはっ」
「たしゅけてえええええええ!」
「ひぃえええええええ!」
動ける者は必死の表情でドラム達から逃げる。
ドラム達と反対側、南で待ち構えていたのは、鵺のライヤとハーピーのハルカとスケルトン達の1部。
このスケルトン達は、ライル王国軍の死体からダンジョンの機能で召喚されたモンスターだ。
ライヤが跳び上がり雷撃を放つ。
稲光が辺りを照らし点滅する。
ライヤの隣にハルカが浮かんで居た。
「僕の攻撃受けてみろおおお!」
ハルカの風刃が竜巻となって兵士達を切り刻む。
「行けえええええええ!」
ハルカの号令で襲撃するスケルトン達。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます