第181話 学園襲撃

学園都市の巨大ダンジョン『百獣迷宮』とのダンジョンバトルで、予定以上のレベ上げが出来た俺達。


いよいよ、魔法偏重社会の象徴とも言える学園都市と学園を倒すのだ。


魔力が無い気功士の手で・・・。


ダークエルフの気功士ダルアと、学園に囚われていた気功士が、学園を襲撃する。囚われていた気功士はレベルアップをしているが、ちょっと心配なので、サーキ王国の気功士も同行させる。


鵺のライヤと空狐のクーコもダルアに同行だ。


学園は学園長と教師が要注意で、生徒もそれなりに魔法を使うので、楽勝とは言えないだろうが、囚われていた気功士達は復讐に燃えていた。


都市にある領主の居城は、俺と獣人国の気功士が中心となって襲撃する。


エルフのエリとハーピーのハルカ、勿論ケット・シーのペロと魔神パズズのバズ、雪女のユキは俺に同行。


居城には魔法兵団や近衛兵達もおり、強力な戦力を擁しているので、主力の俺達が撃破するのだ。


学園と居城に同時に襲撃する事とした。


ダルアが先頭に立って学園に進む。

次にミクとアヤ、そしてノノ。


小犬サイズのライヤとクーコも、ダルアの足元をちょこちょこ歩く。


学園の正門から正面突破。


他の気功士達は学園地下から侵入する計画。


時間は午前、1時間目の授業が始まっている時刻。


正門前には門番が立っている。


フルプレートアーマーで槍を持つ、2人の門番。


「待て!部外者は学園に入る事は出来ん!」


門番は槍を構える。


「あら?か弱い女性に武器を向けるの?」

アヤが微笑み首を傾げる。


「ん?お前等魔抜けか!自ら捕まりに来たのか?殊勝な心がけだ」


「そうとも言うわねー。でも正確には気功士、よー!」


キンッ!ゴトッ。


ダルアは剣に気を纏い槍の先端を剣で斬り落とした。


「な、何!鉄の槍が斬られるとは!」

「えええい、魔抜け如きがあああ!」


「ふふふ、どうするのかしら?」

ミクも剣を抜いて構えた。


槍の先端を斬られた門番が、持ってた槍を投げ捨てると、胸元から笛を出して吹き鳴らす。


ピイイイイイイイイイイイイ!!!


正門の脇にある詰め所から、3人の男が飛び出て来た。


「どうした!」

慌てて駆け寄る男。


「魔抜けの女達じゃ無いか」

ニヤニヤ笑いながら歩いて来る男。


「ひひひ、詰め所に来て貰おうか、味見してから地下室に連れて行こう」

下卑た笑いの男。


「ゲスね」

「不愉快だわ」

不快感を表すミクとアヤ。


「遣っちゃうよー」

暢気なダルア。


「・・・」

無言で門番達を睨むノノ。


「こっちに来い!」


先頭のダルアの腕を掴もうとする門番の顔に、ダルアの魔弾が炸裂する。


バアアアアン!


顔が焼け焦げて倒れる門番。

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