第42話 スキュラを倒した
迷宮『猫の穴』地下75階ボス部屋。
アラクネと数百匹のキラースパイダーを倒した。
エリとハルカは呆れている。
「はぁ、つくづく主様は規格外じゃな。」
「僕も聞いた事も無いよ。アラクネと数百匹のキラースパイダーを瞬殺。
しかも無傷でこんなに状態がいいアラクネとキラースパイダーの死骸は見たことが無いよ。」
出現した宝箱からは盾が出て来た。
結界の盾。
魔力を流すと結界が張れる。
今は使わんね。
アイテムバッグに入れておこっと。
「さあ、先に進もう。」
76階から80階までは、アラクネとキラースパイダーが出て来たが、
蜘蛛の味って、どんなだろう?
今晩の夕飯が楽しみだ。
お昼に食べてもいいな。
80階ボス部屋の前。
ボスはスキュラ、アラクネ2体、ゴーゴン2体、ラミア5体を率いる。
スキュラ。
人間女性の上半身。
下半身に6頭の犬の頭と12本の犬の足。魚の尻尾。8本のタコの足。
エリ曰く。
「全身素材じゃが、犬の頭は伸びるし、タコの足も強力じゃ。スキュラが現れると港町は壊滅すると言われてるのじゃ。」
ハルカ曰く。
「タコ足と魚の尻尾は美味だよ。」
「ゴーゴンは石化防止の魔道具があるからいいとしても、素材を重視するのは厳しいねぇ。俺とペロがスキュラを倒す。他は素材の事は考えず倒そう。」
「そうじゃな。全力で倒すのじゃ。」
「僕も頑張る。」
「行くぞ!」
俺はボス部屋の扉を開く。
部屋に入ると直ぐ、ペロはスキュラの後方に影移動し闇の触手で拘束するが、拘束仕切れないタコ足がうねる。
俺は念の為、仲間達を除いて部屋全体に
タコ足が俺に向かって来るが牙弾で迎撃しながら近付く。
犬の部位はしっかり拘束出来てる様だな。
俺はタコ足を避けながら背後に回る。
スキュラの背中に掌を当てて、
スキュラのタコ足も勢いを無くして弱々しくなっていく。
スキュラの息の根を止めた。
エリ達を振り返る。
エリは弓に矢を番えて連射。
ラミアとアラクネを倒している。
そこにペロが参戦。
闇槍がラミアとアラクネの頭を突き刺していく。
ハルカとゴーゴンは空中戦。
飛び回る。
ハルカの風刃が次々と放たれる。
ゴーゴンは金属の腕で防ぎながらなんとか致命傷を免れる。
俺はゴーゴン達の後頭部に牙弾を放つ。
動きが止まるゴーゴンの首を風刃が斬り落としていく。
「ふう、倒したね。」
「どうなる事かと思ったのじゃ。迷宮に入ったばかりのレベルだったら、近付かれて危なかったじゃろうな。」
「僕もそう思うよ。レベルアップで飛行速度が上がってて良かった。」
魔物の死骸はエリが回収した。
「さて、宝箱の中身は何かな?」
宝箱には魔剣が入っていた。
魔力を流すと炎が剣を包む。
「これもお蔵入りだな。」
魔剣をアイテムバッグに収納した。
「お昼ご飯にしようか。」
俺達は地下81階に降りていく。
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