第3話 正義の尖兵

「あれ、お前なんでいんの? 」

「いてはいけないのですか?! わざわざ待ってあげた人に対しての言葉としては『正しくない』ですね! 」

祭礼館の玄関を出るとすぐに、腰に剣を帯びている、ツインテールで、小柄の少女が大の字で、まるで通せんぼでもするかのように立っていた。

こいつはシャルル。 俺の後輩の祓魔師エクソシストだ。上級祓魔師で正義の尖兵の名を冠してる。

まあ、とにかくこいつは『正しいこと』ってことに滅法うるせえし、ものすごく堅い女で質実剛健って言葉をそのまま当てはめたようなやつ。

女らしさってやつが出てくるのはケーキを食べているときぐらい。

「人様の通り道に大の字に立っていることはお前にとって『正しいこと』なのか? 」

そう言われたシャルルはじーとなにかを考えるように俺の目を見た後に

「確かに『正しいこと』ではないですね、すみませんでした」

シャルルは丁寧に頭を下げて謝罪し、道を開けてくれた。

素直だな、こいつ。

こういうとこが俺がこいつを嫌いにならない理由なのかもしれん。

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