想定外の化物 その弐
第13話 御門君? サイレンが近づいて来てるよね?
「少しは体調戻った?
「
ちょっと!?
私が君を体調不良にしているみたいでしょ!?
「もう! ふざける元気があるのなら、帰るよ? えーっと、私のスマートフォンは?」
「サンキュー
時刻を確認する為に。スマートフォンを探す。
だけど、
「ちょっと!? いつの間に!? 何に使用したのかな!? いかがわしい事に使ってないよね!?」
「いかがわしいって何さ? セクシーなワードで検索、動画を視聴するとか?」
妙に具体的だよ!?
平手打ちするよ! ぷんぷん!
「冗談だよ。
本当に体調が悪そう? から元気? よく分からない。
「連絡ってどこに? 友人、知人との交流なんてしてないでしょ?
「ひどい!? 傷ついちゃう!? 慰謝料として、
こ、こら!?
犬じゃないんだから!?
私の体臭を
「痛い!? ベンチのゴツゴツした感じは、やだやだ! もう少しだけ、先っちょだけだから!?」
「お馬鹿な事を言ってる人に、関わってられません。うん? ねえ?
それも、複数。
現場が近いのかな?
「……さあ?
「えっ!? そ、そんな訳ないでしょ!? ただ、
第三者から見ると、そう見えなくも無いのかな!?
ご、誤解です!?
「それも得意な冗談でしょ? あのね、私も社会人になったの。精神的にも余裕があるもんね。いちいち、
「ほう。ならば、この後も存分に。その精神力を発揮してくれたまえ。ほら、パトカーが止まったぜ? この公園に」
う、嘘だ!? そんな訳!? ほ、ほんとだ!?
と、止まってるよ!? はわわわ!?
「み、
「大人の余裕はどうしたの? 頑張れよ、
警察官が複数人、こちらにやって来る!?
「失礼ですが――」
「えーとですね!? 別に、イチャついてた訳でも!? で、でも他人から見たらそうかもで!? とにかく、私達は普通の関係で!?」
とりとめもなく警察官に説明をする。
つ、伝わって欲しい。
「はあ?」
「あははは!
ベンチの上で笑い転げてる。
こ、この野郎!
「いたずらで通報したのですか? そこの君!」
「は? いちいち指図しないと、見つからないのかい? 通報時に大体の場所は伝えたはずだろ? 彼女は、場を和ませる努力をしてくれたんだよ? 逆ギレかい?」
見つかる? 通報した?
一体、何を言ってるの?
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