東京行き


 下道で400キロ走り、東京の実家へ行ってきた。


 夜の8時に出発し、翌朝5時前に無事到着した。


 燃料高騰の折、ガソリンがもったいないので回転数を1500回転くらいに抑え、深夜のトラックと同じ流れに乗り、何とか到着する事ができた。


 東京の大動脈である環状七号線だけは、土曜日の早朝にもかかわらずかなりの交通量があったが、それ以外は車も少なく、快適に走ることができた。


 途中一度だけ、三時過ぎに、眠くなったのか前のトラックについていくことができなくなったので、車を停め、トイレに行き、販売機でアイスを買って食べ、眠気を覚ました。約9時間の道のりで、車を停めたのはこれ一度きりだった。仮眠をとるでもなく、10分くらい停車して、すぐに出発した。


 父も母も、それなりに歳を取っているが、何とか元気に過ごしているようで安心した。風呂が汚かったので掃除をし、部屋全てに掃除機をかけ、買い物に出かけた。間もなく90になろうというのに、杖もつかずにすたすたとショッピングセンターの中を歩いているので、やっぱり東京の人たちは電車やバスといった公共交通機関を使って移動する習慣が身についているので、必然的に足腰も丈夫なのだろうなと思った。


 夜に男女7人が集まる小さな同窓会があったので、これにも久しぶりに出席した。5年ぶり位かもしれない。女子はカミサンと同じように、子宮の病気になって、既に摘出している者が二人いた。仕事が大変だったり、家でいろいろとあったり、皆それなりに大変そうだった。普通に暮らすことができている者と、問題を抱えながらもそれなりに暮らしている者、半分半分のような感じだった。


 普段は酒に弱い私も、とある女子が持ってきてくれた胃薬を飲んだら調子が良くなり、皆と同じくらいの量のアルコールを飲んでも、珍しいことに殆ど酔わなかった。これはいつかもあったのだが、身体が疲れていると、何故だかアルコールに強くなってしまうことがある。今回もこのような感じで、お酒を楽しみながら、皆と話をすることができて、とても楽しかった。


 急遽仕事も月曜日が休みになったので、一日延長し、昨日の夕方に帰ってきた。帰りは全線高速で、これもまた燃料節約で85キロくらいで巡航してみたところ、400キロ走っても燃料が4分の1位しか減らず、やっぱり燃費向上にはスピードと加速のコントロールだ大事なのだと、身体で感じることができた。かつて運送会社でうるさく言われていた事が、今回役に立った。


 やはり考えてしまうのは、これからの人生をどうしようかということだ。皆、それぞれに悩みを抱えながらも何とか頑張っている。同級生の中には離婚したくてもできない、という者が2人いたが、これもこれで大変だ。


 これからは、時々このように仲間と会ってリフレッシュしながら、いろいろと今後についての思いを巡らせて行こうと思う。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る