どうする

 今年の年末から来年の正月にかけて、東京の実家に帰省するか考えている。


 コロナも一時期に比べると落ち着いて来たようだし、二年以上会っていない両親の状況も心配なので、できれば顔を出してあげたい気持ちがある。


 しかし、まだカミサンとはその話を出来ずにいる。彼女は明日病院に行って検査をした後、一週間後に心臓のカテーテル手術を控えているからだ。


 あまり口には出さないでいてくれるけれど、手術を控えた本人はかなり心配だと思う。


 私は全く症状がないのでわからないのだが、カミサンは症状としての動悸が今も時々して、そのたびに私が買ってあげたパルスオキシメーターで状況を確認している。動悸にもいろいろな種類があり、カミサンの友人は同様の症状でパニック障害と診断されている。友人は心臓の状態を調べてもらっても全く異常がなく、精神的なものから動悸が発生するのだそうだ。


 一方カミサンは、心電図を見ると明らかに心房細動という心臓の症状があり、放置していても問題はない場合もあるけれど、血栓が溜まって詰まり、将来的に脳梗塞などの症状を引き起こす恐れがあるので、できれば早いうちに手術をした方がいい、と言われている。


 カミサンは以前にも病気で苦労し、懲りているので、こんな思いは二度としたくないと、手術を決断してくれた。その手術が一週間先に迫っている。


 とにかく、これからの予定を立てるのは、この心臓の手術が終わり、術後の回復状況を見ながら判断しようと思っている。


 カミサンは、いろいろな所が痛いと言う。手がこわばったり、腰が痛かったり、右の肩が痛かったり、膝が痛かったりと、50を過ぎてからあっちこっちに老化とおぼしき症状が出てしまっている。私とは普通に暮らしてくれているけれど、これに加えて心臓の手術なのだから、かなりのストレスを抱えているはずだ。

 

 私はといえば、若い頃からそんなに俊敏ではなかったせいもあるが、普通に暮らしている分には身体は普通に動き、どこも痛くはないし、おかげさまで何ら問題はない。ただ、胃腸が弱ってきて、刺激物やある種類の物を食べてしまうと、翌朝に大変なことになる確率が高くなってしまった。これを除けば、同じようなペースで毎日を過ごすことができている。丈夫に産んでくれた親に感謝である。


 カミサンが病気をしてから、食べ物には細心の注意を払っている。義父との同居はストレスを感じることが多いけれど、何とか上手に発散して、これからもやって行きたいと思う。


 以前に屋久島で書いていた日記は、前向きで元気な姿を伝えられるように心がけていたけれど、この歳になってしまうと、どうしてもこんな話題ばかりになってしまう。元気の出る面白い事をもっとお伝えできたらなとはいつも思っているので、長い目でお付き合い下さいませ。


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