整備工場
この時期、毎年愛車ランクルの車検で頭を悩ませている。
10年以上前からユーザー車検をしており、自分で整備をして陸運局で車検を受けている。
メリットとしては整備費用がかからないこと。私の車は自家用小型貨物なので、約3万円ほどの諸費用と、事前のテスター代だけで車検ができる。もちろん、その前にいろいろな整備を自分でする必要がある。
今まではこのメリットを享受してきた訳だが、歳と共にストレスが溜まってくるようになってしまった。車検は合格すればいいものの、もちろん不合格になる場合もある。それが恐ろしいのと、万が一不合格になった場合、仕事との兼ね合いで翌日は休めないので、その日のうちに修理を完了させ、もう一度コースに戻らなければならない。幸いにも家から陸運局までは近いので助かるのだが、このストレスが最近では半端ないのである。
部品は名古屋にある場合もあり、そうなると当日に修理ができない。
今年は思い切って、近くの整備工場に車検を依頼する事にした。
幸いにも、50年前から整備をしていて、約40年もの間、自動車整備の商売をしているという社長と知り合いになることができた。
とても気さくで、料金はリーズナブルで、腕もいい。もちろん、昔のことを知っているので、話をしていると面白い。料金も、部品がいくら、工賃がいくら、と細かいことを言わず、社長の感覚でずばっと値段を言ってくれるので、この点もとても好感が持てる。
一昨日の夜、仕事が終わってから行き、代車をもらって一日預け、昨日の夜に無事、出来上がった。途中、シールドビーム(前照灯)が切れるというトラブルがあったにもかかわらず、何とかその日のうちに車検を完成させてくれた。
付帯作業で、素人には面倒臭い、前後デフオイル、ミッションオイル、トランスファーオイルと、舵取り装置に付いているダストブーツを交換してもらった。
ちょっと予算は張ってしまったけれど、やっぱり精神的にかなり楽なのと、この工場と繋がりを持っていれば、何かこの先、愛車に不具合が生じた時も安心して任せることができるというのは、私にとっての大きなメリットなのだ。
私の車はとても古いので、飛び入りで持って行っても整備をしてくれない所もある。いつかディーラーの本社工場に出した際には、下請けに丸投げされて、これまた大きなストレスを抱えてしまった。やってくれる所もあるにはあるけれど、法外とは言わないまでも、その整備料金に納得できなかったりで、今まで整備工場に出すことを躊躇し続けてきた。
やっといい整備屋さんと巡り会うことができた。
金銭的な面で何とか工面をして、これからもこの工場にお世話になろうと思う。来年夏には乗用車のカルディナも車検なので、人間味を感じるのがどうしても難しいオートバックスではなく、この社長の工場にお願いすることにしよう。
ということで、久しぶりに気持ちがいいのであった。
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