アンブシュア
尺八に興味があって、以前から少しずつ練習していた。
骨董の市場に出入りしていた時、セリに出てきたので、自分で吹いてみようとセリ落とした。長いのと短いのを持っている。
吹けるようになって、Youtubeで海外向けに動画を撮り、一儲けできないかと本気で考えていた。今もその気はちょっとだけある。
尺八やトランペットなどは、音を出すのが難しい。
私も練習をはじめてしばらくは殆ど音が出なかったが、練習を継続しているとちょっとずつ出るようになり、曲などは吹けないものの、一応尺八の音のようなものは出るようになった。
一昨日、何気に吹いてみると、以前より音が出るようになっている。
私は高校時代、一年間だけバリトンサックス、略してバリサクを吹いていた事がある。サックスなども同じで、練習しているとだんだんと口が慣れてきて安定し、音が出るようになる。この、口の形を「アンブシュア」と言う。口の形が安定することで楽器に対する息の当たり方が安定し、音が良くなる。
吹奏楽、ブラスバンド自体は面白かったのだけれど、先輩との関係や、曲を決める際の面倒な話し合いや、自主的な運営方針という建前の裏に隠れた、面倒くさい人間関係、それに加えて、二年目からは指揮者をやれと言われて、印刷してあるスコアを持っていると怒られ、全てのパートを手書きで書き、スコア、総譜を自らの手で作れ、などと言われて、指揮者としてはマーチ、行進曲を二曲ほど指揮した所で、仲間には悪かったが辞めてしまった。サンダーバードはなかなか面白かったけれど。
野球やスポーツ全般や各種芸術、何でもそうだと思うが、順位の付くコンクールや大会などがあると、必然的にそれに対しての取り組みに気合いが入る。これを励みに、これを楽しみに練習して上手くなるのだから否定はしないけれど、学校の部活などにおいて、度を超さないように指導をするのはとても難しい。
特に今の時代は、ちょっと言えばパワハラになってしまうし、言わなきゃ上手くはならないし、指導者は大変だと思う。
そんなこんなで音楽とは関係のない道を進んだ訳だけれど、おかえりモネじゃないが、音楽はいつもどこかで引っかかっている。
同窓会の二次会のカラオケで盛大に歌でも歌うのが関の山だが、今はこんな事もできなくなってしまった。
明日は休みで義父もいないから、昭和歌謡のYoutubeでも見ながら、歌ってみよう。
歌うことが、一番簡単でいい。
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