相続

 相続に関する本を読み始めた。


 今住んでいる家はカミサンの義父名義である。義父は現在、複数の病気を患っており、現在の病状からみて、この問題に対峙せねばならない時が近い将来やってくる。早めに知識を入れておかねばな、ということで、メルカリで専門書を仕入れて読み始めた。


 カミサンの母親は既に亡くなっている。カミサンには兄妹もいない。我が家はカミサン一人が相続人らしい。


 家はいくらになるのだろう。震災後じわじわと価格が上がっているが、東京の一等地ではないので、それなりだ。


 預貯金などは夢のまた夢で、相続対象のこの方は、動物が餌を食べるが如く、今あるお金を全て使ってしまう人なので、例えば今日のような年金が振り込まれた直後の日ならちょっとだけあるかもしれないけれど、基本的に老後の備えも何もありゃしない。


 農家で広大な土地があるとか、兄妹が沢山いて面倒くさいことを言っているとか、そのような事はないので、相続という事自体はそれほど複雑ではないようだ。


 一方私の親は父も母も健在で、二人は喧嘩をしながらも何とか東京の公団住宅にいる。昭和49年に購入し、父の名義になっている。


 住まいの評価額は雀の涙だと思うが、堅実なので、預貯金がそこそこあるようだ。と言っても、詐欺師に狙われる程の額ではないと思う。自分の親なら、聞けば教えてくれるだろう。俺が死んだら100万用意しておくので、悪いがこの金を使って、後の始末をしてくれと私達に公然と言う、ある意味しっかりとした父なので、この点は義父と違って評価しているし、安心できる。


 あてにする気などは毛頭無いが、私には姉がいる。ご多分にもれず、長い間疎遠だったので、何を言ってくるかわからない。こじれなければいいけれど、こればかりはその時になってみないとわからない。最近では親の買い物を手伝ってくれているようだ。有り難い。


 私は屋久島に土地を持っている。101坪ある。世界自然遺産登録間近だから投資にもいい、などのセールストークを受け、いろいろ合わせて450万円払った。少し前、債務整理をせねばならないかなと思ったとき、屋久島パインに現金化に関しての相談をした事があったが、もう、殆ど価値はないようだ。登記上は原野であることから固定資産税はかからないので、このままにしておこう。


 東京などの都市部に広大な敷地を持っていて、兄妹が沢山いたりすると、遺産分割協議書の作成、すなわち、相続を決着するのが大変なことになるようだ。しかし私の周囲はありがたいことに、私の姉との関係がどうなるかというだけで、それ程問題なく相続自体はできそうである。


 車に関してはそこそこの知識があるけれど、不動産は難しい。


 ちなみに、住居の登記を変更するだけで、15万とかの費用がかかるようだ。


 日本の人たちはこの手続きを、みんな、きちんとやっているのかな、などと勘ぐってしまう。今はネットの情報などもあるので、あくまでも参考にしながら、その時になって困らないよう、少しずつ進めていこうと思う。



 

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