第49話 変態は変態を呼ぶ!
ドドッ!! ドドドオッーーー!!
バサァッ
ドドッ!! ドオッ! ドオッ! ドオッ!
サッ ひゅん ひゅ ひゅ
『おおっと、先頭にいるノーマル種、素晴らしい動きだ。次々土壌から放たれる噴泥を避ける!避ける!避けまくる!。まるで噴き上げられる泥を予め知っているような動きだあ!。解説のシャルネさん凄いですね。』
実況のサルソンは解説者として呼んだベテランの騎竜乗りシャルネ・ポーカーに意見を求める。
『ええ、そうですね。確かに先頭を飛行するノーマル種は凄いです。ただ····。』
『ただ?。』
ベテランの騎竜乗りのシャルネが神妙な顔つきで緊張感に溢れた空気を醸し出していいることに息を飲み返答を待つ。
『ただ······。先頭のノーマル種に乗るあの騎竜乗りのあの格好。あれは何なんですかっ!!。あんなフリフリしたドレスのような服を着て。しかも汚くなる噴泥地帯で。レースを舐めとんのか!!。』
シャルネは逆ギレしたように激昂する。
『え!気にするとこ?そこ?。』
『何か文句あんのか?。』
『いいえ···特にありません。』
ドスの効いた口調と威圧感丸出し鋭い視線にサルソンは口を閉じてしまう。
ドドッ! ドドッ! ドドドッ!!
ひゅん ひゅ ひゅ
次々に間欠泉のように泥が噴き上がる。噴泥地帯の中ライナは上手くそれを回避していた。何故寸なり回避出来ているかはライナが噴泥地帯の土壌から見える風の精霊の動きがみることが可能になっていたからだ。土壌から黄緑の粒子が集まり。段々と色が濃くなっていく。黄緑の粒子の光が濃くなっ箇所が間欠泉のように泥が噴き上げられる場所であった。
これならば順調に優勝できそうだ。他の騎竜も泥の間欠泉に避けることに精一杯で攻撃してこない。
一先ずマッドジェットカップが優勝できそうだとライナは安心しきる。
「さてそろそろエキスパートするですわ。確かアイシャ・マーヴェラスにこのノーマル種の加速する方法を教えて貰ったのでしたわ。」
マーガレットはアイシャに教えて貰ったノーマル種のライナの加速飛行の方法を思い返す。
「いい、マーガレット。ライナにBoin走行と言って物凄い加速する飛行方法があるの。その方法はこうやってライナの背中に胸を押し付けて左右に上半身を揺らすの。解った?。」
マーガレットはアイシャ・マーヴェラスに教えられた飛行方法を思い出した。
それにしても胸を密着して身体を左右に揺らすだけで物凄い加速するなんて。アイシャ・マーヴェラスのノーマル種の騎竜は本当に変な竜ですわ。
マーガレットは取り敢えずライナの竜の背中に胸を押し付ける。
むにゅう♥️
おっ!もしかしてBoin走行する気か!。
マーガレットお嬢様がBoin走行する合図だと察し。集気法を発動させ。大気中の黄色の粒子がライナの竜の身体に集まり吸収される。
えっと確か左右に身体を揺らすのでしたわね。
マーガレットは身体を左右に揺らした始める。
ズリッ
ぴッしゃーン!
な、何ですの?。
マーガレットが右に身体をずらし。押し付けた右乳がライナの緑の鱗に触れ。一瞬擦れると電気を発したかのような感覚に襲われる。
何か胸がビリッとした感覚がしたけれど。気のせいですわね。とにかくBoin走行とやらをやりますわよ。
マーガレットは再び胸を密着させ左右に身体を揺らす。マーガレットの肉厚がはみ出るほどの豊かな二つ膨らみがライナのゴツゴツとした鱗を帯びた筋肉の背中に擦りつけられる。
スリスリスリスリ
キタアキタアキタアキタアーーー!!
漲ってキタアーーーーーー!!
マーガレットの擦りつける二つ膨らみの感触を背中に感じる。
ギャアあああーーーーーー!!
歓喜の竜の咆哮が噴泥地帯に響く。
ビューーーーーーーン
ライナは間欠泉のように噴き上げられる泥を避けながら猛スピードで噴泥地帯を突き進む。
『速い!速い!速すぎるぞ!ノーマル種とは思えぬ速さだーー!!。』
実況者のサルソンもライナの飛行スピードに唖然とする。
よしこのままゴールに。
バァサッ
俺は噴泥地帯のコースのゴール地点である平地を目指す。
ズリ
「ああ~ん♥️。」
ギャっ!?
「へっ!?。」
・・・・・・・・・・・・・・・
突然、歯が浮くようのな甘ったるい喘ぎ声のようなものがライナの竜耳に入る。
何だ!いまのは!?。歯が浮くようのな艶かしいくも甘ったるい声が聞こえたような気がしたが?。
突然レースに場違いと思われるような声か響きライナは戸惑う。
スリスリ
「ああ~ん♥️。」
ギャ!?。
聞き間違いではなかった。背中にマーガレットお嬢様の豊満な二つ膨らみが擦れる度にその力が抜けたような艶かしい甘ったるい甘美な声が響く。
ライナは恐る恐る長首を曲げ背中に乗るマーガレットお嬢様の様子を確認する。
っ!?。
俺の背中に乗っていたマーガレットお嬢様は頬を染め。はあはあと甘い白い吐息をもらし。憂いを帯びた表情を浮かべていた。
俺の竜背にもたれかかるように密着しよがっていた。
俺はそんなマーガレットの状態を観て悪い予感が脳裏に過った。
まさか····まさか····まさか!この娘!?。
〘胸を擦りつけて感じてる·····?。〙
ギャアッ!!
バァサッ!!
俺は竜の悲鳴を上げ全速力を上げて噴泥地帯のコースをもう特急で飛行する。
わーーー!! わーーー!!
観客席から歓声が沸き上がる。
「あれ?ライナ様の様子が可笑しいです。」
観客席から魔法具のモニターから写るライナとマーガレットのレースの様子にメリンは疑問を抱く。
「本当だ。先頭を飛行しているのに何だかライナ焦ってる。」
魔法具のモニターから写しだされる一人と一匹の騎竜乗りとノーマル種の騎竜の状況にアイシャとメリンは知るよしもなかった。
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバい!ヤバい!ヤバい!
ヤッ バああああああああああーーイ!!
バァサッ
ライナは竜の翼を激しく死に物狂いで羽ばたかせる。
速く!速く!速くゴールに辿り着かないと!。
でないと·····。この娘の中にある開けてはいけない扉を開けてしまううう!!。
ギャアああああああああああーーーー!!
ライナの焦りを帯びた竜の咆哮が噴泥地帯のコースに響き渡る。
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