第9話 生肌は素ん晴らしい!
ちゃぷ
マンゴスチン杯を無事終え。マーヴェラス領に戻った俺とアイシャお嬢様は次のレース、クリムゾン杯までまだ間があるので。それまで骨休めすることになった。俺は領から少し離れた森深くにある沼で水浴びもとい身体を洗っている。家は貧乏貴族なので水道は止められている。別に動力源が電気ではなく。この異世界特有のエネルギー資源、水の魔石を使っているのだ。水の魔石があれば瞬時にどこでも水をだすことができ。水からお湯にすることも可能だ。魔石を買うほどお金がないのでこうやって領から辺境の沼で自ら洗っているのだ。本来ならメイドのリリシャやカーラさんが洗ってくれるのだが。都に買い物にいっているので今は邸にはいない。カーラさんに関しては大量のマンゴスチンの荷馬車に積めて売りさばくそうである。補導されなきゃいいけど。
ちゃぷ
俺は長い尻尾を使い唐草くるめて器用にゴシゴシと身体を磨く。
嗚呼~虚しい~。
折角の水浴びイベントなのに。こういう時こそ女性達ときゃっきゃっウフフが定番だろうに。竜と戯れる少女(あわよくば裸体)みたいなものを期待したりしていたのに。湖のような水場(沼だけど)は女性達を解放的にするという。裸体で水掛けられたらそりゃあもう男の夢、ロマンであろう。
ゴシゴシ
·······。
俺は無言で竜の身体を磨く。
考えるのは止めよう惨めになるだけだし。
ちゃぷん
ん?水音。
沼の水辺で洗っていたライナは沼の奥の方から水が打ち付ける音がした。
誰かいるのかな?。
ザプン
俺は沼に入る。
沼の深さは竜の胴体の半分程度しか深さはなかった。
ゆっくりと沼の水面を移動する。
沼から生える木々をかき分けると開けた沼地にでる。俺は尻尾を左右に揺らし遊泳するように開けた沼を進む。
開けた沼には特に誰もいなかった。
ゆったりとした水面があるだけで特に異常はない。
気のせいか····
俺は元の場所に引き返そうと竜の身体を後ろに方向転換しようとした。
ザっ パーーン‼️
突然向きを変えようとした直前。引き返そうとした前方の沼の水面から波打ち水飛沫があがる。
俺は後ろに向きを変えようとした竜の長首を一時的に止める。
水滴が飛び散り。濁りのない沼の水面から透き通った白い肌が浮かび上がる。
透き通る白い肌とともに美しく輝く銀色の長い髪が水飛沫が上がると同時に舞い上がる。
沼の水面からいきなり飛び出しのは人間の娘だと俺は理解した。
水中に潜って或いは泳いでいたのか息継ぎするために沼の水面から這い上がったのだろう。水面から飛び出すように現れた銀髪の娘は髪を整えるようにその美しくも白みを帯びた銀色に輝く長い髪を撫でる。
俺と銀髪の裸の少女と視線があう。
「ドラゴン·····。」
白みを帯びた銀髪の少女は俺の存在に気づくと特に驚きもせずに不思議そうに見つめてくる。瞳の色も髪と同じで鮮やかな白銀色の瞳をしていた。
俺は白みを帯びた銀髪の真っ裸の少女をまじまじとみる。
まさかこんな典型的な出逢いをするとはなあ。
ライトノベルやファンタジー、異世界ものでは人間の男主人公が旅の最中によく水浴びしている真っ裸の少女で出会すというシチュエーションが昔からあり定番である。それが竜でも通用するのだなと俺はしみじみ感じた。
そんでもって裸の娘にいやん♥️馬っ鹿~ん♥️とか言われて酷い目にあうのがお約束なのだけど。生憎俺は人間ではなく竜だからそうなることはまずない。寧ろ堂々と女性の裸体を堪能できるのである。
これは正に竜得である。
それじゃお言葉甘えていざ眼見!
じぃ~~~
俺は竜瞳の記憶の奥底まで焼きつくように目の前の白みを帯びた銀髪の娘の裸体を力強く眼見する
白みを帯びた銀髪の少女は眼見している俺の姿を見ても特に恥ずかしがることもせず不思議そうに見つめてくる
「何か用···?。」
白みを帯びた銀髪の少女は俺(竜)がじっと凝視していることに不思議に思ったのか。どうやら何か用があるものと勘違いしたようだ。
俺は閃いた。これはチャンスなのではないだろうか?。彼女は今水浴びしていて一系まとわぬ裸の姿である。浴びていた沼の雫が色白の肌にしたりおち。鎖骨から下にふっくらと豊かな膨らみとその膨らみから上がる突起物が丸見えである。細い腰とその下に沼の水面の見え隠れする張りのあるお尻。彼女は正に生肌(なまはだ)生乳(なまちち)生尻の姿であった。
俺は思った。目の前にいる正に何の衣服も着ていない生まれたばかりのような裸体の娘がもし俺の竜の背中に抱きついたらどうなるのだろうかと。あの鎖骨の下にある豊かで柔らかなそうな白い膨らみが素肌のままで俺の背中に押し付けられるのだ。衣服から伝わる感触ではい。素と素の肌と肌の直の接触である。俺はそんな好機な場所に立ち会っているのだ。
·············。
「?·····。」
ずっと固まったかのように沼の水につかり。じっとしているドラゴンを見て白みを帯びた銀髪の少女は不思議そうに首を傾げる。
俺は決意をかため俺の願望を伝えることにした。
ガアギャアギャガア····
「お願いがあるのですが····。」
「私と求愛したいの?。」
突然真っ裸の白みを帯びた銀髪の少女は意味不明な言葉を発する。
求愛?何を言っているんだ?。この娘は···。
人間の娘が俺に求愛したいの?って発した言葉は本当に意味不明で何の脈絡もない。
ギャガアギャアギャアギャアギャアラギャアギャ···
「いえ、実は私の背中に抱きついて欲しいのですが····。」
気持ち切り換えて再びお願いしてみる。
この世界の住人は竜言語というものを会得している。竜との意思疎通をはやめる為である。上位種の竜は人間に変身したり。思念で会話できたりするのだが、それでも騎竜とのコミュニケーションをするために竜の発する言葉も理解する必要性があるのだ。
「背中に抱きつく?。普通逆だと思うのだけれど···。」
逆?。さっきから何を言っているんだ?この娘(こ)は?。逆だったら普通に押し潰されるだろうに。
白みを帯びた銀髪の少女の対応に俺は大いに困惑する。普通の反応なら背中に抱きついて欲しいとせがむ変な竜として奇異にみられたりするが。目の前の真っ裸の少女に関しては逆にこっちが変な娘だと思ってしまう。
ん~こういうの対応に困る。
萌えキャラによくいる不思議系てやつか。
「いいよ····。」
銀髪の娘は特に警戒も疑念も抱かず素直に頷き承諾する。
うほ♥️ラッキー!。
バシャ
俺は沼の浸かる尻尾を振りまくる。
何の疑いもせずに背中に抱きつくことを承諾したことに俺は有頂天になる
俺はくるりと後ろ振り向き。翼を広げ緑色の背中を魅せる。
嗚呼~いよいよ、衣服のない素肌による純粋な膨らみを味わうことができる。
こんな機会は滅多にない。
人間の時だって恋人や夫婦或いはソープ(未経験)でなきゃ純粋な胸の膨らみを背中で味わうことなんてなきないだろう。
俺は水面に半分に浸かりなら背中をみせ。真っ裸の銀髪の娘を期待しながら待っていた。
真っ裸の銀髪の少女は俺の背中に近づくと特に掛け声もせずに沼に浸かりながらも身軽にジャンプして俺の背中に飛び乗る。
ひょい ズシンっ!!
っ!?。
重っ(おも)!何この娘(こ)?。物凄く重いんですけど·····。
人間の娘の重量とは思えないほどの重量が俺の背中にのしかかる。
「大丈夫·····?。」
俺の背中に銀髪の少女は心配する声がかかる。俺に長首に手を掛けて俺に引っ付いてる。
ガアガア··ギャ····ギャガッ···
「ハアハア··大丈夫···大丈夫···。」
俺は重量で屈んだ竜の状態で静止する。
折角真っ裸の純粋な生肌と生乳を味わうことができるんだ。こんなところでへこたれて堪るかあーー!!。
ぬおおおおおおおおおーーーっ!!
ググググ
俺は力強く竜の背中のせり上げる。
背中からくるG並みの重量を根性と執念と煩悩で押し上げる。
ツン
ギャ♥️!?
「あっ♥️!?」
背中をせり上げた時、銀髪の娘の二つの柔らかな膨らみの二つの突起物が背中に当たり一気に脱力する。
ドッボーーン!!
ゴボゴボゴボ
力の抜けた俺の竜の図体はそのまま沼の水の底へと沈んでいった。
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