アースティア大戦史・歴史紀行・第11回

西暦2030年 5月20日・午後・19時20分。


 日本異世界外交大陸調査派遣団は万代城に到着し、万代藩主である伊達愛美と対談したと両国の公文書り記録に残って居ます。


 此処で使節団の女性達は、コヨミ皇国の女性は良く働いて居るのを多く見受けられると関心して居ると口々に話して居ましたが、これは違うと竜史交援省大臣は否定して居ます。


 彼は「もし、就業率が良いなら男性も同じくらい居ないと可笑しいだろう?きっと別の事情が有るんだろうな。」と言い当てる目線は。プロの目線では決して見えて居ない物を見る見る目が在った事を物語る物だと、多くの歴史学者や脳科学者たち等の高い関心ず寄せられて居るエピソードと成って居ます。


 紅葉はその通りだと言われると、それを聞いた日本異世界外交大陸調査派遣団の一行は、とても驚いたと言われて居ます。


 アースティアの国々や多種多様な種族・部族が居る地域では、一夫多妻制を法的に認める事や慣習的な地域も珍しく。


 尚且つアースティア大戦の影響で、600年もの長きに渡り世界各地で戦争が続いたせいも在る事から、世界規模で人口が、かなり偏った形で減って居たと言われて居ます。


 竜史は以下の提案と見解を使節団長だった諏訪部純二外務大臣へと上申したと言われて居ます。



「このアースティアの国々や多種多様な種族・部族が居る地域では、一夫多妻制を法的に認める事や慣習的な地域も珍しくありませんし、王侯貴族から庶民に、亜人種族なども含む慣習的に多婚制度が多いのも事実です。」




「それに加え、戦争が激しさを増すに連れて、人口問題が表面化している手前、一夫多妻と成る家庭も多くなって来ております。」




「好きな男性に10人の女性が結婚を申し込んだり、見合いをした上で数人で結婚して一緒に居る夫婦も、そう珍しくない話なのです。」




「ですので、戦争が終結し、アースティア世界の世界人口が安定する前後の期間の間だけ、どうかこの事実を見逃しは貰えないでしょうか?」



 これが後に異世界特別婚姻法の成立する切っ掛けと成ったと言われて居ます。


 続いて南洋亜人種族居住地域地帯・日本国編入法案に伴う異世界特別風習・慣習・多様性・認可申請提示法へと繋がる事にも成り、また紅葉・竜史の二人は、地球系転移地域での異世界習慣・風習の保護と多重結婚の法案整備にアドバイザーとして関わって行くにも成るのでした。




 後に合法ハーレム国際婚法と多くの物議と討論を呼び、揶揄され続ける事に成る。この制度で誕生した初期カップルの数は数億人単位で増加し、多くの国家で人口増加の一助と成るります。




 アースティア大戦後には、制度の見直しが行われ、一定の人数制限を設けた形で認められるのです。




 そして、この制度やろうと言ってしまった本人が、この数年後に成って、まさか・・・女難の災難が直接本人に降り掛かろうとは夢にも思わなかった苦笑交じりのコメント残しました。




 さて、伊達愛美との対談で話し合われた事は、主にローラーナ帝国に対抗して行くには、如何すれば良いのかと言う議題でした。


 日本国政府からコヨミ皇国へと提案は、地球系転移国家群と貿易・ODA(政府開発援助)を通じての富国強兵政策方針を決定し、推し進めて行く事だと言い。


 コヨミ皇国は、いざという時には援軍要請をお願いしたいと言う意見でまとまったと言います。



 この当時、アースティア世界の東西地域では、東側と西側に措いて異なる産物取引で税収入半分が成り立って居ました。


 東側の産物として、茶葉・絹・木綿・麻布・暦酒(日本酒と同じ米酒の名前)。


 胡椒・香辛料・岩塩・漆器・磁器・陶器・鉄細工・米・大豆・暦式調味料(味噌や醤油等の加工食品)・薬剤



 西側では真珠・銀細工・金細工・ガラス製品・絨緞・塩・ワイン・大麦・小麦・麦酒・香料・貝細工・林檎・オレンジ等を含む各種果物。

 

 宝石・砂糖・植物油・化粧品等が流通されて居たと言います。


 でずがねこれらの産物は場所と技術力が在れば、地球系転移国家地域だけですべてが賄えられると聞かされた愛美は、卒倒する程に驚いたと言うです。


 この日の対談で万代市のその後を決める重要なターニングポイントと成ったのだと愛美は回顧録で語って居ます。

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