213話 吹き荒れるジャンブロー要塞の嵐の終焉。決戦っ!!ワールドパンツァーウォーっ!! 5

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月1日・午後14時55分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地及びローラーナ帝国・南東部ゾルモン地方との国境付近周辺地域・ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊と北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊・ジャンブロー平野全域・両勢力の陸上軍団両軍激突地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!



ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!



ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!


ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!ズダダダダダッ!!



 戦場のあちらこちらでは小銃や重機関銃が鳴り響き・・・・・・・・・・・・



 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!



 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!


 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!



ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!



 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!


 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!



 戦車砲と対戦車火砲が敵の重機動兵科部隊を屠り・・・・・・・・・・・・・・



ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


 各種砲台から降り注ぐ砲弾の嵐に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」


 カンカンッ!!キンキンッ!!ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!


 カンカンッ!!キンキンッ!!ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!


 カンカンッ!!キンキンッ!!ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!


 カンカンッ!!キンキンッ!!ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!


 カンカンッ!!キンキンッ!!ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!



 両軍の機兵や歩兵達等の鍔迫り合いと手持ちの武器の金属音がぶつかりあう。




 ゾルモン要塞軍団艦隊に率いられて居た魔導機兵軍団と重騎竜のトリプトドンと火竜のフレイムランドドラゴン混合編成軍団から成るゾルモン要塞重機動師団は壊滅しつつあった。


 大半の部隊の者達が、後退を余儀なくされる中を懸命に押し留まって戦い続けて居る殿部隊。



 その殿部隊たる第九鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊デラーズ隊やゾルモン要塞軍団・陸上魔導戦艦隊に所属する魔導機兵大隊は、ガナベル・セガール・バドー少佐を中心に手堅い奮戦奮闘の戦い振りを北国連合軍に見せ付けて居た。



 ガキイイイイィィィィーーーーーンンッ!!と音を立て居たのは、古代魔導機兵サイ・ジールの左手に持って居る大盾であった。


「ぬっ!?ふっ、小娘っ!!!やるではないかっ!!!」



 リナはサイ・ジールの左手に持って居る大盾を真っ二つにした手痛い一撃を喰らわせて、何と使用不能に追い込んだのだ。



 リナは生身で、全長20メートルクラスのロボット兵器を相手にして、1時間以上も戦い続けて居た。



 これも日頃からエリンに鍛えられて来て居た、厳しい訓練の賜物と言えた。



 何せ、エリンとの修行時代には、30メートルクラスの怪物を相手に、魔法戦闘の修行させれら続けて来て居るのだから、高が体格差くらいでは、早々簡単やられるものでは無いのである。


 上手い例えで言うのならば、でろおおぉぉーーっ!!!叫んで愛機を呼び出す、〇ン〇ムフ〇イターが生身で戦えるのと同じ理屈であると思って貰いたい。


「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・・・」


(ちぃっ!!!此処まで粘られるとはね。)


(ゾルモン要塞の悪魔の名は、流石に伊達では無く、噂通りか・・・・・・・・・・・)



 そのリナも体格差を補うべく身体強化魔法を使って1時間以上もの間、生身で全力で戦い続けて居る。


 しかしながら、身体強化魔法の補助と魔法攻撃で動き凌いで居ても、相当な魔力とスタミナを持って行かれる。


 それに相手ローラーナは帝国の周辺諸国の国々から、ゾルモン要塞の悪魔と称されるガナベル・セガール・バドー少佐である。


 彼が前線に配属任官されて以来、次々と戦功を上げて行き、その頭角を露わにした魔導機兵の逸材のパイロットなのである。

 

 これまでの戦績で、ダバード・ロード王国・オローシャ帝国・リユッセル北欧同盟等を含めた30ヶ国の魔導船艦隊と重機動師団を合わせた軍を一つの戦場で、約15分と言う時間の間に、魔導機兵を40機と陸竜を38騎を討ち取り、魔導船を20隻沈めて居る事から、戦場の悪魔が引き起こした、悪夢の様だと言われて居る事が、彼の通り名の由来と成って居た。


「だが、強大なパワーを持つと言う事は、常にそれに振り回され続けると言う事よ。」



「そろそろ息が上がって来る頃では、無いかな?」



「まだ、まだまだああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!」


「ふっ、小娘っ!!その意気は良しっ!!」


 両者が更にぶつかろうとした時である。


 バドー少佐の乗るサイ・ジールの周辺で構えて居た、魔導機兵が吹き飛んだ。



 ズドドッオオオオォォォォォーーーーーーン!!・・・・・・・・・・・・ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・ドッカアアアアアアァァァァーーーーーンンッ!!!!



「バドー少佐っ!!そろそろ限界です。」と後退を魔導拡張音声機器を用いて進言して来たのは、デラーズ隊で、バドー少佐の副官を務めて居るカリナス大尉である。


彼は頃合いを見て、鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊15隻を率いて現れる。


「カリナスか?」


「はっ!!お味方は粗方退きのきました。我らも完全に包囲される前に、お早く・・・・・・・・・・」



「分かった。」



「逃げる気っ?」


「ふっ、違うぞっ!!リンバース家の小娘よっ!!戦と言うのは退き時と言う物が有る。」



「それが今だと言うだけだ。決して、これは逃げ帰る為では無いのだっ!!」



「だが、今回は貴様らの勝ちだ。潔く我らの戦の負けは認めよう。」



「逃がすもんですかっ!!」とリナはバドー少佐が乗る機体へと駆け寄り詰めた。


「甘いっ!!ふんっ!!」


 バドー少佐はサイ・ジールの右手に握られて居る大剣を地面に向け、勢い良く斬撃を放って追い掛け様として来たリナの動きを封じた。


「・・・・・・・・・・・」


「今日は此処までだっ!!!それと敢闘賞代わりだっ!!貴様の姉の行方が知りたくば、今まで通りに我が帝国と戦い続ける事だっ!!」


「何よそれっ!!どう言う意味っ!?」


「真実を知りたくば、己が目と足で答えを求めるのだな。では去らばだっ!!白龍大帝の弟子にして、その弟子の弟子たる師に鍛えられし、最強と謡われる魔導師、雷帝の小娘よ。」


「次なる戦場での相まみえる時まで、この勝負を預けて置く。」


 バドー少佐は第九鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊デラーズ隊の総旗艦である鉄鋼魔導高速強襲型戦艦・ノイエ・ジールのアンカーチェーンを掴んでぶら下がりながら颯爽と去って行くのであった。




「ガナベル・セガール・バドー・・・・・次こそ必ず・・・・・・・・・・・・・・」 



 数々の両軍の攻勢して行く戦の風音の響く中で、リナはこの戦いで決意を新たにして行くのである。


 彼女の周りでは、この戦いに決着が付まつつある。


 居残って居たゾルモン要塞軍団艦隊の陸上・空挺魔導艦隊が後退を始めて居た。


 北国連合軍側は、攻勢を更に強めつもも、追い払うだけに留めようとして居た。


 本作戦の総司令官と成って居る置鮎一佐は、これ以上の交戦は経費と敵味方の無駄な傷病者を増やすだけと考え、進軍にブレーキを掛けて居るが、味方の航空隊の一部が周辺南部のローラーナ帝国軍基地への空爆に出向いて居る関係で、完全なる戦闘終了の命が下せずに居た。




 その一部の航空隊が向かった先とは、ジャンブロー平野の南西付近にあるオデュッサ要塞である。


 此処を序でに叩けば、この地方に措けるローラーナ帝国軍の動きを当面の間だけ、封じ込める事が出来ると判断しての追加作戦である。



 置鮎一佐は、この作戦の立案者である池田空将補に関して、心の中で相変わらずえげつない手を考える人だと思って居たが、有効打と成り得る一手なので、追加作戦の許可を出して居た。



 池田空将補を筆頭とした、F-2戦闘機部隊と神谷一佐率いるF-15J戦闘機隊、エリンが率いて居るドラグリア白龍大帝国白龍騎士団。


 その白竜人騎士達が変身した巨竜の背に乗って居るアセリナ王国聖天使騎士団の聖天使騎士の者達らは、最後のミッションに挑もうとして居た。



「???池田さん。前方の攻撃目標地点であるオデュッサ要塞上空周辺で、レーダーに感有り、数は・・・・・・・・・・・・」


 池田空将補が乗り込んで居る複座型のF―2Bタイプの後部座席で補佐に付いて居る立木一佐は、攻撃目標地点であるオデュッサ要塞上空で、旋回して居る飛行物体をレーダーで発見したらしい。


「立木、如何した?」


「はい。敵か又は所属不明機と思われる竜種航空隊を多数確認しました。」


「多数だと?」


「はい。レーダー上の動きだけを見て居ると、ワイバーンタイプの様な亜竜種では無く。」


「どうもオデュッサ要塞上空で飛び回って居るのは、エリン陛下の御同胞の方々の様な動きにも、見えるのですが・・・・・・・・・」



 立木一佐は、レーダーに映る機影から、凡その速さを予測し、オデュッサ要塞上空で飛び回って居る所属不明は、エリン達の様な白竜人族に似て居る竜人族か龍族では無いかと予想されると考えて居た。


「はて、この様な辺鄙なローラーナ帝国軍基地を進んで襲う様な知り合いに心当たりは、無いのじゃが・・・・・・・・・・・・・・」



 エリン達は、耳に小型イヤホンと首に骨伝導式のマイクを竜人族が扱う特殊魔法で固定して、音を倍増させて地球人の扱う通信機器を使用して居る。



 今は裏技を持ち要らないと、とても扱い辛い代物だが、何れは多くのデータ収集を行った上で、竜人族専用の通信機器の開発を待たれる所だった。


「接触まで後4分・・・・・・・・・・・・・」と立木一佐は最後に付け加えた。



 その4分後、オデュッサ要塞への特別攻撃隊として、やって来た彼らは、信じられない光景を目の当たりにした。



「これは・・・・・・・・・・・・・」


「おいおい、赤い龍と黒い龍どもが、オデュッサ要塞を焼いて居るだと?!如何言う事だこりゃ?」


 クールでイケメンの速水勝二尉とお調子者の空自隊員である柏崎速雄二射の二人は、予想外の状況に訳が分からないと行った感じだった。


「赤・黒の龍の集団推定数は、最低でも300を超えます。池田さん、この状況は不味いですよ」 


 立木一佐は、異常事態であると考え、撤退を促す言葉を叫んだ。


「いや、待て小僧共っ!!!」


「お知り合いですかな?」と池田空将補が、エリンの言いたい事を察したらしい。


「ああ、わしの・・・・・そして、この世界の竜人族に取っても、古い友人達じゃよ。」



 ギャオオオオオオォォォォォォーーーーーーーーンンッ!!と叫びながら赤と黒の二対の巨竜が北国連合軍側へと近付いて来た。


 応対するのは勿論、同胞であるエリンである。


「バーネッドにクロ、久方ぶりじゃのう。」


「そうねエリン。まさか貴女がこんな辺鄙な人間達の要塞郡に攻撃を仕掛けにやって来るなんてね。」


「久しぶり・・・・・・・・」


「それはこっちの台詞なのじゃ、わしは必要と有れば戦もする。それに加え、お主等の方は、今の今までローラーナ帝国のやり口には、知らぬ存ぜぬでは無かったのでは無いかのう?」



「ふんっ!!あいつ等が私達に喧嘩を売った。」


「うんうん。ローラーナ帝国の第一方面軍・・・欧州軍の連中は、私達のお酒と料理を台無しにしたんだよ、エリン。」



「なっなっなっ、なんじゃとおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」



 エリンは楽しみにして居た赤竜人族の秘蔵酒である火竜酒と黒竜人族の秘蔵酒である月面酒の加え、たくさんの肴料理を思う存分に楽しめると思って、遥々西の最果てまで、国務を半ば放り投げる形で遊びにやって来たのに、それが無いとキッパリと言われた事に驚き、大きな声で思わず叫んでしまった。


「あの・・・・・・・・・・・今のは・・・・・・・・・」と長谷川健児一尉は申し訳なさそうに、エリンの大声の叫びに付いて控えめに聞いて見た。


「いや、そのだな。余りにも如何でも良い様な・・・いい加減な理由で、色竜人族の中でも、指折りの戦闘力を誇る二大竜人族達が、その様な形でローラーナ帝国と戦に成ったと言う事に、驚きを隠せなかったのじゃよ。あははっ!!あははははははは・・・・・・・・・・はぁ~」




(くくくくくっ・・・・・・・・)と苦笑する神谷一佐。


 彼はエリンの気性を有る程度は理解して居るから、笑いを堪えるのに必死だった。


「・・・・・・・」


 池田空将補は、余りにも下らない事なので、エリンの顔を立てる形で見て見ぬふりをして居た。


「兎も角っ!!バーネッドにクロっ!!他にもわしらに手伝える事は無いかの。折角此処までやって来たのだ。戦果が無いまま、手ぶらで帰るのも燃料代の無駄になも成るからのう。」


「ああ、それは助かる。」


「うん、ありがと・・・・・・・・・」



 腑に落ちないが、エリンは・・・この話を都合の良い方へと逸らすべく。


 もっとローラーナ帝国基地を焼こうと言う事で、この場を落ち着かせるのに必死な様で、こんなオチがこの周囲のローラーナ帝国の要地を更に灰の大地と火の海にして行く事に成るのであった。




 それから、暫くして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 オデュッサ軍団艦隊の旗艦ザン・ジベルと数隻の魔導艦艇と供に、彼の本拠地であるオデュッサ要塞へと帰還したガルベ・マグベ大佐は、ぺんぺん草すら生えない程に焼け野原と化して居るオデュッサ要塞基地へ降り立ち、呆然としてしまいながら叫ぶ。



「誰だっ!!この様なふざけた事をしたのはあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!」と、冷静でナルシストな彼に似つかわしくないほどの怒りの形相で、焼け野原と成った荒野の真ん中で、怒りの言葉を叫んだのだった。



 北国連合軍の特別攻撃隊と合流した竜人部族の長であるバーネッドにクロ等は、ゾルモン要塞とオデュッサ要塞に周辺に点在して居る主要な要地施設や軍事基地を破壊して回り、その日の夕方には、北に在るジャンブロー要塞基地方面へと引き上げたのであった。



 この攻撃を以ってして、ゾルモン要塞軍団とゾルモン要塞は、事実上の壊滅となり、数年間はまともな軍事行動が取れない事に成る。


 加えて、カリフア大陸東側沿岸部と内陸部の一部すらも欧州諸島連合の大規模な艦砲射撃と潜水艦隊による魚雷攻撃で、軍事基地や軍関連施設が破壊され尽してしまうのであった。



 ローラーナ帝国は、帝政と成って以来の初めて歴史的な大敗北を期した事に成り、反帝国同盟と異世界国家連合諸国に反撃準備態勢作りの時間を与え、自国が没落して行く切っ掛けと成ってしまった、大きな出来事でもあったのである。




 この世界の時代は、新たな局面を迎える。


 新たな国際時代へと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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