167話 最後の戦いへ・・・・・追撃戦っ!ジャパンッアーGoーーっ!!3

アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前16時45分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島南部・ジャイアガル島・ジャイアガル軍港基地周辺水域・ジャイアガル島・ジャイアガル軍港基地から西へ8キロ付近・グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍・艦隊旗艦司令部・グリクス地方軍団・グリクス地方艦隊総旗艦ドッコス・ギアレス級空挺戦艦オクト・ガレオン内及び日シベ合同作戦軍各部隊内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 日も大分西に傾き行く戦場に措いて、日シベ合同作戦軍とグリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍の両軍の激しい戦いの応酬の中で、ダバ派遣隊に所属する陸自車両部隊は、突如として出現ゴーレム部隊に向って戦いを挑んで居る。



ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!


 ダンダンダンダンッ!ダンダンダンダンッ!ダンダンダンダンッ!ダンダンダンダンッ!



 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!


ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!


ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!


ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!


ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!


ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!



ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・・・・・・・・・・



ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!




 各種銃砲火と魔法攻撃が飛び交う戦場に、再びパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタと言うプペラ音が聞えて来て居た。


「攻撃ヘリ部隊各機へっ!!敵はまた数を頼みに防戦を強いて居る。」


「だが、目の前に居座るのは、演習場の的宛の人形に過ぎないっ!!」


「数を減らして、陸上部隊を前進させるぞっ!!!」


「各機っ!!撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」


 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!


 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!


 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!


 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!



 ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダダッ!



バシュッ!ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーっ!!


バシュッ!ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーっ!!


バシュッ!ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーっ!!


バシュッ!ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーっ!!


バシュッ!ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーっ!!


 

 ドッカーン!!!ドッカーン!!!ドッカーン!!!


 ドッカーン!!!ドッカーン!!!ドッカーン!!!


 ドッカーン!!!ドッカーン!!!ドッカーン!!!


 ドッカーン!!!ドッカーン!!!ドッカーン!!!


 ドッカーン!!!ドッカーン!!!ドッカーン!!!


 攻撃ヘリ各機は、横一列に並んで静止すると、ロックオンされた目標に向けて、容赦の無い攻撃を加えて行く。

日シベ合同作戦軍

 アパッチの30ミリチェインガンとコブラの20ミリ3砲身機関砲が、近付くゴーレムを蜂の巣にし、両脇に備え付けられたロケット弾と誘導弾が、ゴーレムを次々に粉砕して行く。


 しかし、流石に6万体ものゴーレムを一気に殲滅するのには、機体数と弾数が足りていない。


 其処で置鮎一佐は、一旦地上部隊を後ろへと下がらせ、弾の補充を行わせる事にし、航空護衛艦しょうかく、ずいかくの2艦に航空爆撃を命じた。



 第一次攻撃部隊は、神谷一佐と長谷川一尉の先輩後輩の師弟的コンビが、銀翼の鷲に乗り込んで、甲板滑走路から大空へと飛び立って行く。 


 第一攻撃隊10機は、僅か7分で爆撃地点へと現れた。



「ガミトフ閣下っ!ニホン軍の鉄龍が接近中ですっ!」


「脱出まで、後どれくらいか?」


「あと・・・・最低でも、凡そ15分くらいは、時間が掛かるかと・・・・・・」


「そうか、それと予定を変更しグリクス要塞への撤退を諦め、キリランシャロ山脈大要塞基地へと生き残った艦隊共に撤退する。」


「キリランシャロ山脈大要塞基地?!」


「確かシャッポロ連峰山脈の西隣に位置するグリクス地方軍団の最南端拠点では有りませんか?」


「それでは戦線が著しく後退する事に成りますぞっ!」


「構わんっ!!」


「今はグリクス地方軍団の将兵を少しでも多く生き残らせ、軍団を再建させるしか有るまい。」


「まぁ、それも此処で、上手いこと生き残れればの話だがな。」



 ガミトフは、艦橋に居並ぶ部下達に対して、遠い目をしながら言う。


 ガミトフはシャッポロ川を南へと下って、その途中で西へと転進させた先に有る街道を通って進むと、グリクス地方軍団の最南端拠点であるキリランシャロ山脈大要塞基地へと軍団ごと退く事に決めた。



 多くの負傷兵も其処へと下がらせて居るので、その序でに軍団本部も移動させ様と言う物だった。


 そうすれば、少なくとも敵の爆撃から逃げれる事くらい出きるだろうと踏んでの事だった。


 ガミトフはニホン海軍の艦隊が、追撃の序でに、軍団本部の在る周囲の拠点を次々に破壊し尽くす事は、容易に想像が出きる事でもあったからだ。


「了解しました。」


「ニホン軍の鉄龍が、ジャイアガル軍港基地上空に接近っ!」



「来るぞっ!総員っ!!衝撃に備えろっ!」



 ゴオオオォォォーーーーーッ!!と言うジェット噴射音を響かせながら、F-15J改10機は、一斉に眼下に広がって居るグリクス地方軍団へと、高性能爆弾であるJDAMを投下した。



 ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



ヒ ユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



 ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



 ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



「此方サシバリーダー、第一攻撃完了。第二次攻撃の必要有り、補給の為に帰投する。」



「了解。第二次攻撃隊っ!!各機発艦開始っ!」



第二次攻撃隊は、速水二尉と柏崎二射の凸凹コンビが出撃して行く。 





 ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



ヒユユュュュウウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・ドカドカドカドッカーンッ!!!



 続けてJDAMを投下。


 激しい爆風を生みつつ、周囲を吹き飛ばして行く。


 そうした作業を12回ほど繰り返して行くと、流石のゴーレム軍団も、あっと言う間に、その数を減らして行き、攻撃ヘリと地上部隊だけでも十分な数へと減って行ったのだった。


「此処まで減らせばと言いたいけど、経費節減にもう一押しさせて貰うわよ。」



 椎名三佐は、空自の爆撃が十分だと悟ると、更なる攻撃を加えるべく、後方からリナを呼び出して居た。



 休憩を終えたリナは、クリスを伴ってグリクス地方軍団の追撃に加わったのである。



 クリスは手の空いて居た自身の騎士団であるヘスティア騎士団に出撃を命じる。



 即応できる部隊が南部のセイローグ島・セイローグ聖堂砦での防衛線が終わったマオ・アプリコット大尉の魔導師隊500人。

 

 ユイ・ナンジョルノ大尉の特戦魔弓兵中隊二千人の2部隊に加え、騎士隊千人が召集され、掻き集められた荷馬車に乗り込んで居た。


 その上空には、セッテ・オーワダン少尉の飛竜航空隊500騎が、アルガス公国軍の数少ない航空支援部隊として、追撃部隊に同行して居た。



 陸自のトラックの荷台に乗ってやって来たリナは、追撃戦の最前線に到着すると、颯爽と飛び降り、両軍が撃ち合う最前線へと飛び出て行く。



「行き成りで悪いけど、長引くと面倒だから初撃からデカイのブチかますわよっ!!!」



 リナは、サンダースレイブを撃ち放つ構えに入る。



「我は風と天と請い願わん、我と汝ら世界の理を操りて、我の前に立ち塞がる全ての愚かなる者共にっ」


「等しく雷帝の裁きを与えん事をーーーっ!」



「サンダースレイィィィブーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!」



 詠唱を終えたリナは、容赦なく雷撃魔導光線魔法を繰り出し、撃ち放った。


「こっこの輝きは、まっまさか・・・・・・」


「来るぞっ!広域魔法攻撃がっ!」


「ここっこれはっ!!見覚えが有るぞっ!!!」


「らっ雷帝だっ!!!」


「雷帝だっ!!!雷帝のリナだっ!!!」


「くそおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!」



 キュイイイイイン・・・・・・バシューーーーーーーーーーゴオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーー!!!



ズドーン・・・・・・ドカドカドカドカドカドカドカドカドッカーン。



 ゴーレム隊の中心地を中心にして撃たれたサンダースレイブは、周囲のゴーレムを閃光の光へと包むと、一瞬にして焼き尽くして吹き飛ばす。



 ゴーレム隊を操って居たグリクス地方軍団の魔導師隊の一部にも被害者を多く出してしまう。


 彼らは悪態と恐怖の中で、サンダースレイブの閃光に飲み込まれ、消し炭に成った者も居た。


「おっおっおっおのれえええええぇぇぇぇっ!!!雷帝の小娘があああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!」


「ぐはっ、これ以上は・・・・・・」


「今ので生み出したゴーレムの9割が喰われた・・・・・」



 グリクス地方軍団の魔導師隊は、リナのサンダースレイブでの爆風で、隊の殆んどの者が中傷程度の傷を負ってしまう。


 怪物を相手にして居るのと変わらないリナの魔法攻撃に、屈辱的な力量差を感じていた。

 

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