156話 移動要塞戦艦デストロイヤー再びっ!この泥沼な大紛争に、中二聖天使と雷帝の手で終止符をっ!8

アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前12時11分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖畔南部地域・グリクス地方・ローラーナ帝国・ローラーナ帝国領・グリクス地方州・グリクス市・グリクス港・グリクス地方軍団・グリクス地方中央戦線区・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団本拠地・グリクス要塞及びアルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島南部・ブラキュリオス湖畔南部水域・北シャッポロ川河口から北に26キロ付近・ダバ派遣隊・第3護衛艦隊による魚雷発射、数分前・先行試作量産型・移動要塞戦艦デストロイヤー1号機艦内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



それを少なからず制している人間の国家が有った。日本国と地球から転移して来た不運な国々である。


しかも彼らに取って非常識な言に、水中に存在する物体を探知解析をし、追尾攻撃や精密爆撃をしてのけるチートにも程が有ると言う卑怯過ぎる装備を充実させていた。



 しかも、彼らの目の前に立ち塞がって居るのは、地球でも上位に位置する海戦と対潜のスペシャリストでもある海上自衛隊である。



 生半可な方法では、簡単に討ち取られてしまうだろう。只惜しむべきは、演習経験が豊富では有るが、実戦経験が乏しい事が欠点であると言う点が不安材料なのだが・・・・・・・・


 


「しかし、現にこうも立て続けに、爆発振動が起きて居るのだぞっ!?」


「だとしたら、攻撃をされて居るとも仮定すべきだっ!」


「ですが、それならば敵は、一体どうやって攻撃仕掛けてやがるんですかっ!?」



「分からんが、とにかく直ぐに浮上しろっ!」


「そうすれば、我らも反撃が出きるっ!」


「デストロイヤー砲や多数の主砲である魔導力光線砲を含め、副砲や魔導機関砲も撃てるっ!」


「反撃が出きねば、何も出きずに、我らはこのまま潰される。」


「事故であろうと襲撃だろうと構わんっ!とにかく急げえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!」


「はっ、はいっ!」


「デストロイヤー1号機っ!浮上開始っ!」


「こちらデストロイヤー1号機っ!2号機、3号機の誰でも良いっ!」


「聞えて居たら、直ぐに艦を浮上させろっ!」


「ギンジェム大佐からの非常事態命令だっ!」


「繰り返すっ!聞えていたら直ぐに艦を浮上させろっ!」


「ギンジェム大佐からの非常事態命令だっ!繰り替えすっ・・・・・・・・・・・・」



 移動要塞戦艦デストロイヤー艦内で、非常警報の鐘が鳴り響く中で、ギンジェム大佐等は、状況確認と謎の爆発の正体を探ろうと移動要塞戦艦デストロイヤーを浮上を決めたのだった。



アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前12時15分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖畔南部地域・グリクス地方・ローラーナ帝国・ローラーナ帝国領・グリクス地方州・グリクス市・グリクス港・グリクス地方軍団・グリクス地方中央戦線区・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団本拠地・グリクス要塞及びアルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島南部・ブラキュリオス湖畔南部水域・北シャッポロ川河口から北に26キロ付近・ダバ派遣隊・第3護衛艦隊旗艦・護衛艦あかつきの艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 ダバ派遣艦隊・第3護衛艦隊は、洲崎二佐の指揮の下で、迫る敵潜水兵器に対して総攻撃を行い、攻撃して居る地点では、魚雷と対潜爆弾による激しい爆発と水柱が立ち上っていた。



「どう?」


 洲崎二佐は、直接指揮下に有る護衛艦あかつきの砲雷長や水雷長から状況を聞く。


「全弾命中して居ますが、ダメージの有無が分かりません。」


「我々の知る潜水艦や巡洋艦等の戦闘艦なら、既に目標を爆破撃沈して居る筈ですが・・・・・・・・」


「魔導艦艇の殆どが、明治時代から昭和初期の位の砲艦程度の強度だったり、木造帆船みたいな脆い構造の砲艦して居ます。」


「其れなので、今の所我々には正確なデータが、正直言って少ないですね。」


「確かに・・・・・・」


「ですが・・・・」


「何?砲雷長?」


「ですが、洲崎二佐。」


「一番に厄介なのは、小沢司令官が遭遇したと言う移動要塞戦艦デストロイヤーとか言う移動要塞戦艦だと厄介です。」


「その古臭いSFアニメみたいな名前をしていて、ふざけた見た目をとバカみたいな威力を持ったビーム砲を有する要塞戦艦には、敵の攻撃を軽減させる魔法障壁や装甲版に加えて、錬金付加魔法なる方法で、建艦されて居るとか。」


「それに付いての説明は、リナさん、エリン様等から聞いて居るわ。」


「確かダバ派遣支援艦隊からの報告では、護衛艦のミサイルや主砲に一定の攻撃を減じる効果が有ると聞くわね。」


「この処置をされて居るお陰で、移動要塞戦艦デストロイヤーは、護衛艦でも一撃で仕留め切れないと、ダバ派支援遣隊の砲雷科の面々は、言って居るらしいけど・・・・・・・・・・」


「其れに関する信憑性の程は、今はデータ不足である為に、確かな事は分かりません。」


「今頃はアルガス公国軍が残骸を回収して居るらしいですが、その解析は魔導大国でもあるダバード・ロード王国と共同で行うらしいですが・・・・・」


 ダバ派遣艦隊と交戦した発掘改修兵器として運用されていた最初の移動要塞戦艦デストロイヤーは、エリンの口利きで、近隣のアルガス公国軍へと残骸回収を通達させた。


 それに加え、エリン達の母国であるドラグリア白龍大帝国の回収部隊の応援を呼んでの大規模な回収作業へと成った。


 その解析をシベリナ連合各国が共同で行い、これまでの交戦データと併せた解析検証が行われるらしい。


 その結果次第では、日本国に取って魔導技術の一旦を垣間見る事と成り、対抗策を講じる貴重な機会に成るかも知れない。


 そんな会話をして居ると、ソナー班とレーダー班から急報が入る。


「洲崎二佐っ!大変ですっ!」


「どうした?」


「ソナー員と共に水中を監視中に、目標である潜水兵器が、突如として浮上を開始した模様ですっ!」


「後10分程度で浮かんで来ますっ!!」


「一旦、攻撃停止っ!」


「各艦っ!攻撃停止っ!」


「各艦っ!攻撃停止いいいいいぃぃぃぃぃーー----っ!!」


 状況把握を目的とした攻撃停止命令の復唱の声が、通信機からも攻撃中止の聞え、隊員達も何が現れるのかと緊張し、その出現までの待ち時間が長く感じられた。


「各艦は、目標方向に砲塔を回せっ!」


「浮上して来たら一斉射開始っ!敵の反撃体勢を整う暇すら与えるなっ!!」


「石井三佐も状況次第では、攻撃の用意を。」


「了解した。」 



 やがて第3護衛艦隊の準備が整う丁度、その時である。



 ブクブクと水音を立てて、ザバーンと水上に現れた物体が、遂にその姿を現した。


「あっ、あれは?」


「まっ、まさか・・・・・・・」



「超距離通信で、交援省とダバ派遣艦隊で共有して居る収集データ端末から照合中・・・・・・・・・・」


「出ましたっ!!」


「形状形態から見て、若干の程度の形状の差が見られますが・・・・・移動要塞戦艦デストロイヤーですっ!!」


 移動要塞戦艦デストロイヤー出現となるこの状況に、ゴ○ラが出現と言うシーンに合う同等のバックミュージック曲が流れた様な感じが、第三艦隊の海自隊員の中で流れた感じがして居た。


「なっ・・・・・・」


「何だと・・・・・・」



 照合データ解析を聞いた海自幹部達は、衝撃と驚愕をしてしまう。


 最も厄介な相手が目の前に現れたからだ。


「直ちに攻撃再開っ!全火器を使う。容赦をするなっ!」


「はっ、はい。直ちにっ!」


「主砲っ!SSM発射始めっ!」


「主砲っ!SSM発射始めっ!」


「てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」



 狼狽する幹部達と違って、何時も何時もあたふたしている洲崎二佐は、緊急モード全開であった。


 真面目で冷静なキリリとした顔付きで、敵に容赦の無い先制攻撃を仕掛けたのである。


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