天空の標

作者 蜜柑桜

緻密な描写力に形作られた本格ファンタジーです

  • ★★★ Excellent!!!

一読した時、「おおーっ!本格ファンタジー小説だー!!」と腰を抜かしました。
上橋菜穂子や栗本薫をはじめとした、以前読んだ重厚なファンタジーの数々を思い出し、懐かしい気分になりました。
特に栗本薫のグイン・サーガがお好きな方はハマるんじゃないでしょうか!(適当ですけど!ソースは私ですけど……!)

絶対中立国シレアの王子・カエルムが表敬訪問として南の隣国・テハイザに赴くところから、物語が始まります。
しかしながら、テハイザは怪しい雰囲気。カエルムも、軽々しく扱われるという様。しかも、テハイザにある天空の位置を示す天球儀が止まり……。どんどんと事態は混迷の度を増し、王子は陰謀に巻き込まれていきます。
王子が従者のロスとともに陰謀を駆け抜けていくさまは、なにより血肉湧き躍りました!
解決の仕方も本当に満足のいく「本格ファンタジー」らしさ。カエルムと「とある人物」が同時に物事を解決するさまは、一種の映画やアニメを見ているように鮮やかで神秘的です。


凄まじいと思ったのが、他の皆さまも言及されているように、文章の美しさです。緻密な描写力と、言葉遣いの端正さが、目の前にありありと、この物語の世界を形作っていきます。
何度惚れ惚れしたことか……。

読めて良かったです!
テハイザ王が好きです!素敵。


※お星さまを投げてからレビューコメントを書くのに時間がかかりましてすみません……

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