ステルスマーケティング 0.3.1

いつくかの大地震の後、地底人が地上制服を目指して、人類に気付かれないよう密かに活動を始める。

オンライン広告専業の小規模代理店の何でも屋が、落語協会から仕事を受ける。

主人公は、伝統を守る的な考え方が嫌い。懐古と日本語話者である選民意識を煽るステルスマーケティングを展開する。


著しい進歩を続ける多様性のある漫才を退け、落語の需要が大きくなっていく。

しかし効果が頭打ちに。元カノ兼ライバルが、地底人に懐柔され、コネとカネを投入してステマを展開する。漫才コンビを使って肌の色、出自、文化の多様性を訴えており、内容自体は批判されるに値しない。しかし、このままでは地底人を受け入れる土壌ができあがってしまう。


主人公はステマをやめ、ステマをサブリミナルにたとえて批判する。さらに本来嫌いな文化保護啓発の広告キャンペーンを、小さく展開していく。

マイクロネットワークごとにクリティカルマスを制覇していき、やがてインフルエンサーに影響を及ぼし、そこから世論の塗り替えに成功。人類が地底人を気持ち悪がりはじめ、受容を防止。地底人はふたたび地底に戻る。


# TODO


- 多様性の受容よりも、地底人の排斥が重要である、という設定にする

- 外部を受け入れた側が、大きな損失を被る例ってなんだっけ?

- ウィルスとか?



# 参考文献


- いしいひさいち「地底人」

- Matthew A. Russell「入門 ソーシャルデータ」

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