行き先は聖火台 0.3

主人公は中継映像にスポンサーが用意した映像をかぶせるリアルタイムARの技師として、聖火リレーに同行する。主人公は他人との対立が苦手で、相手の要求に従ってしまい、自分の時間や労力を犠牲にする傾向がある。一方、上司は作業時間を減らすために、スポンサーや社長と平気で口論するような人だ。上司と対立したくないので、不服ながらも上司に従って仕事をしている。


聖火リレー中にARをかぶせる今回の業務に慣れてきた主人公は、上司からも信頼を得て、ある程度の自由裁量が許される。だが、上司の不在中、スポンサーが毎日の中継時間を大幅に短くして、自社のメッセージCMを何度も差し込みたいと言い始め、社長が対応すると安請け合いしてくる。放映時間が短くなったぶん、映像をカットするなどの調整が必要で、主人公はいくつかの案を出す。ゼロリスク至上主義のスポンサーは報告や説明ばかりを求めて決断せず、時間がなくなっていく。


主人公は、残りの映像を少しだけ早回しすることで、五〇時間の映像を、四八時間で消化する提案をする。社長はグズグズ文句を言うが「映像カット・編集を選択しなかった以上、他に方策はない。嫌ならクビにすればいい。すでに我々は視聴者もスポンサーも裏切っているのだ」とスポンサーの前で啖呵をきる。

提案は採用され、細かい映像のズレがありつつも、聖火リレーは完了し、聖火は点火式に引き継がれる。

開会式終了後、戻ってきた上司にから「評判がよかったので、次の仕事が入った。武蔵野でスタートする自転車ロードレース。明日だ」と告げられる。


# TODOs

- 日程を明らかにする

- 3/26 福島 スタート

- 4/08 三重 ここまで徹夜が続く

- 4/xx 上司が入る。ここから徹夜がなくなる

- 7/10 東京 上司が、聖火台のトラブルシュートのために抜ける

- 7/15 東京 トラブル発生

- 7/24 東京都札幌区 開会式

- 7/25 武蔵野市 男子自転車ロードレース スタート


- SF要素: 超小型の全方向発光ドローンを大量に飛ばして3Dディスプレイを作り、多視点AR。


# 参考文献

藤井太洋「行き先は特異点」

村上龍「歌うクジラ」 (原形がなくなっておる)

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