行き先は聖火台 0.2

主人公は中継映像にスポンサーが用意した映像をかぶせる技師として、聖火リレーに同行する。主人公は他人との対立が苦手で、自分の時間や労力を犠牲にしてトラブルを解決しようとする。一方、上司は作業時間を減らすために、スポンサーと対立してでも短い時間で済ませようとする。主人公は、上司と対立したくないので、不服ながらも上司に従って対処する。


慣れてきてトラブルも減り、上司からも信頼を得て、好きにできるようになる。だが、上司の不在中、廃案になったはずの、時計を二時間進める措置がとられる。このままでは用意してあるスポンサー映像を、三日後の点火式までにすべて消化できない。映像カットを提案するが、ゼロリスク至上主義のスポンサーは、解決につながらない報告や説明ばかりを求めて、決断せず、時間がなくなっていく。だが主人公はスポンサーの態度に、対立を避ける自分を投影し、不愉快になる。


四八時間かけて、微妙に早送りをし続けることで、全ての映像を消化する提案をする。スポンサーはグズグズ文句を言うが、早送りするシーンを選ぶ時間はなく、そんなに嫌なら終わってからクビにでもなんでもしろと啖呵を切ってスポンサーに了解させる。いくつかのトラブルがあったが、対処は成功する。主人公は上司からも、スポンサーの上層部からも評価される。


# TODOs

- 主人公の変化に、もっと説得力を持たせる

- 途中のトラブル、出会いを書きましょう

- 技術で解決するには、技術以外の領域での意思決定が必要だと明に言及・説明する。あるいは、別の解決策が必要なシチュエーションにする。

- 中継放送と早送りだけではSF要素が足りない



# 参考文献

藤井太洋「行き先は特異点」

村上龍「歌うクジラ」

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