◇2020.4.2~3◇(晴)◇

どうにもここのところ、心身の倦怠感に囚われています。

お陰様で息子も退院出来て、ホッとしたのですが、諸々の抱えてることまで、すっきりとはいかないし、ひと息ついて気が緩んだのもあるのかもしれませんね。


こちらでも書いてますけど、わたしには持病がありまして、飲んでる薬は片手に山盛りくらいあります。もう発病から10数年になりますか……。

新型コロナでかかると重篤化すると言われている疾患対象者です。

絶対に通院して飲み続けないといけない薬その他と余病併発の恐れがあるので定期検診がかかせないのもあって違う病院、数箇所に通っています。


普通でもかなり不安と背中合わせなのですが、今回コロナはいつもに増しての緊張状態が絶え間なく続いていて、家族のこともあるので余計に疲弊してしまったのかもしれません。


そうは言っても、持病を抱えているのはわたしだけではないし、こんな時期だからこそ、皆さんが気持ちを前向きにしてらっしゃるのに。

こんな『手紙』になっちゃって、ごめんなさい。


最近は、コメントの返信も出来なくなってて、読みに伺ってもハートをつけさせていただくだけで。

お友達の優しさに甘えっぱなしでいます。


これはわたしらしいといえば、そうなのですが、ふっとゼンマイが切れたようになってしまうのです。

力配分が下手なのかもしれません。

というか、そもそもの力自体がないものを、かき集めてなんとかするので、後から皺寄しわよせがくるんでしょうね。


***


そんなここ数日、時間があると例の小野不由美さんの十二国記シリーズの新刊「白銀の墟 玄の月」(一)を読み終えて(二)(三)と読み進め、先程、最終巻(四)を読み終えたところです。


もったいないから、少しずつ……なんて言ってたのに、読み出すと止まらなくなって最後の方などは本を閉じることができなくなってました。


ストーリーや細かい感想は未読の方もいるだろうし、敢えてここでは書きませんが、ただ、これはわたしにとって ”今、読むべき物語だったなぁ”と改めてしみじみと思いました。

この十二国記シリーズ、以前にも言いましたが、わたしには心の道標みちしるべの様な作品なんです。

そうして、今作品もまさしくそうでした。


長く昏い夜に射し込む、一筋の光のような。

道はまだ続くし平坦ではないし、どの道を選んでも後悔しないことはなく、人は誰もが迷い間違えながら歩くしかできないのだけれど。


物語の力、本物の作家物書く人の凄さをこういう時に感じます。

そして、わたしには無理だなと(比べるのもおこがましく恐れ多いのですけど)


でも、どこか清々しい気持ちで、こうも思うんです。

野の草は薔薇にはなれないけれど、野の草としての生に意味が無いわけではない、と。


今日はまた一人語りの長い手紙になってしまいました。


そんなこんなで、もう少しばかり、ボンヤリなってるかもしれませんが、ゆっくりゆっくり戻っていけたらいいなと思っています。

(ぺこり)


◆◆◆


そして、ここからは明日のわたしへの手紙。


ゆっくりとまた歩きだそうね。

焦りたくなる気持ちはあるけど、そして、相変わらず、このゼンマイが切れちゃったようなのは情けないけど。


大丈夫、情けないわたしでもわたしは見捨てないからね。

決めたんだもんね、わたしは最期までわたしの側にいる。


きっとそれができるのは、わたしだけだろうから。


だから、恐れないでね。

大丈夫。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る