ある意味流石
…………三人共いるけど、ちょっと数が数だな……うちの面子じゃないんだし、こりゃガチで頑張ってサポートしないとあれだろうな。
「お前ら、敵を倒すことだけ考えろ。サポートは俺が全部する。好きな様に攻撃を叩き込め」
「「「はい!!!!」」」
うんうん、ここで変なやる気を出さないのは有難いな。
さすがに……この数のスケルトンやゾンビドッグ、リッチとかは……うん、やっぱり転移トラップで飛ばす部屋だな。
一気にモンスターパーティー並みの数が出てきやがる。
とりあえず、魔弾で弾いて弾いて弾いてだ!!!!
「うらっ!!!!」
「はっ!!!!」
「ウィンドカッターっ!!!」
そうそう! とにかく、攻撃のことだけ考えて、攻めまくれ!!!!
って……遠距離攻撃まで、対処するのは、ちょっと面倒だな!!!
もうちょい数を増やすか?
三人の攻撃はしっかり効いているから、数は減ってるし……うん、大丈夫だな!
しっかり動かすが二十を越えたら、ちょっと精度が落ちるけど……ちょっと頭が痛いだけだ!!
敵が前にいるだけなら楽なんだけど、そう簡単にはいかない。
転移トラップで部屋に飛ばされたら、基本的に全方向に敵が現れる。
そうなってくると、全方位を意識して三人が戦いやすいようにサポートしなきゃならない……こんなの、超イレギュラーではあるけど、こういう時でも教師をしないけないって考えると、やっぱり俺に教職は似合わないな。
なんて事を考えながら……大体五分ぐらい経ったか?
三人は膝に手を突いて息絶え絶えだけど……良くやった。
俺がサポートしてるとはいえ、真面目に訓練を続けてなければ、どっかでスタミナや魔力が切れててもおかしくない。
つか…………割と、集中力が極限まで高まってたりしてたら……Cランクのモンスターが相手でも、戦れるか?
「はぁ、はぁ、はぁ……てぃ、ティールさん!!!」
「ん? …………はぁ~~~~。やっぱり、ダンジョンは旨味よりリスクの方が大きい地獄みたいだな」
これで終わり……と思ってたら、最後の最後に二体のリビングデッドナイトとメイジが出てきやがった。
Cランクが三体って、あの戦いの後にこいつらを出すとか……いや、もうある意味流石ダンジョンって言うしかないな。
「お前ら、固まって下がってろ。あいつらは俺が相手するから」
「っ…………解りました」
うんうん、本当に物分かりが良くなった?
多分、今の間的に自分なりに考えての選択だろうし、ちゃんと強くなりそうだ。
「「ッ!!!」」
「っと、にしても……本当に厭らしいチョイスだな」
一体はロングソードより少し短い長剣を二本。
普通に二刀流が様になってやがる。
それに対して、もう一体の接近戦タイプのリビングデッドナイトは、通常の盾より大きい盾に、通常サイズのロングソード……んで、後方にはメイジ……いくらなんでも、良いバランス過ぎるだろ。
「勘弁してくれって、話だな」
「っ!!??」
……おいおい、貫通力を強化した魔弾でメイジをぶっ倒したのに、平然と目の前の俺を倒そうと動き続けるか……アンデットだから心とかないのかもしれないけど、恐ろしい殺戮マシーン? だな。
本当に……速攻で駆け出しておいて、正解だったな。
「「っ!!?? …………」」
「終わり、っと」
「す、凄い……ほ、本当に強い」
……あんまり、こういうのは気にしてなかったけど、尊敬の視線を浴びたい目立ちたがりな人たちの気持ちが、ほんのちょっと理解出来る。
「お前たちも、これまで通り鍛えていけば、これぐらい出来るよ」
緩やかに、曲線状に成長することはないけど、それでもこいつらなら……Cランクぐらいのモンスターであれば倒せるぐらいの根性と考える頭はある。
……っていうのは俺の予想だから、口には出せないけどな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます