318.アキラ、触られる。
「乾いたら、あの泥団子投げちゃうけどいい? 」
そうアルテシアに質問すると、彼女は少し考えてから、
「投げるのも何か理由があってされているのでしょう。アキラ様は、私達に対して、絶対悪い事はしないと信じているので、構いませんよ。」
嫌な顔ひとつせず、快く快諾してくれる。
そんなに全幅の信頼をよせているアルテシアに何かお礼をしたくなる。少し考えて閃く!! この感謝の気持ちを形にしようと!!
「アルテシア・・・。泥団子を一緒に作ってくれたお礼・・・、と言ってはなんだけど、僕にできることがあれば、なんでもするよ? 」
アルテシアに照れながらそう言うと、彼女は少し笑みを浮かべながら、少し考える。
「んんん・・・、そうですね・・・。も、もし、宜しければアキラ様の筋肉を少し触ってみたいのですが・・・。よろしいでしょうか・・・? 」
そうアルテシアは、顔を真っ赤にしながら呟く。
その申し出に僕は、満面の笑みで
「ええんやで!! 」
と即行サムズアップする。アルテシアの顔は、パァーっと可憐な華が咲いたように、笑顔を見せてくれる。思わず、ドキっとする。
その可愛らしき恥じらいと興味心は、妖艶な色気を醸し出す。そうして、彼女は僕の異世界生活で鍛えられた筋肉にそっと触れる。
思い返してみれば、誰かにこうして触れられることなんてなかったなぁ・・・と思う。それにアルテシアの顔がすぐそばまで近づく。
思わず、顔が赤く紅潮するのを感じとる。一方のアルテシアも荒い息遣いで、二の腕や腹筋の筋肉をサワサワと触っていく。
「オォン!! こんな神タッチ初めてェ!! くすぐったいんぜぇ~~~。」
そんな戯言を呟きながら、平常心を保とうとする。だが、彼女の神タッチは段々と激しさを増していく。
もうアルテシアはクライマックスハイに変貌しており、目が血を求める野獣の如く眼光であった。大胸筋を何度も何度も触ってきて、おかげで乳首が少し立ってしまう。
「アキラ様の筋肉・・・ハァハァ・・・、アキラ様の大胸筋・・・ハァハァ・・・、いいですわ! とてもいいですわ!! 私の思ってた通り硬くて、逞しいですわ!! 」
やだ、怖い。僕そんな目で見られてたの・・・、まぁ、美少女からそういう目で見られると悪い気はしないっすよね。(上機嫌)
思わず、大胸筋に力を入れて、サービスしてしまう。
「まぁ、アキラ様お優しいのですね。」
そう言って、丹念にアルテシアは全身の筋肉の感触を味わっていくのであった。
その後の彼女は、ハツラツとして顔色は興奮で血行が良くなったのか、すこぶる調子が良さそうな様子である。
一方の僕は、燃え尽きた様に灰色になっていたのであった。
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