第13話

銭湯についた。

夜なので、かなりの人だ。

この辺りは、風呂なしのアパートが多く、

重宝されている。


「ゆうくん、一緒に入ろうね」

「混浴ではない」

「身内でも、男女で一緒に入ってはいけないの」

「やだ、入りたい」

だだをこねるナンシー。


「冗談は、いいかげんにしろ」

「わかった?」

「当たり前だ・・・」

ナンシーは、自分の体を眺める・・・


「私のナイスバディ・・・みせたかったな」

「3サイズは?」

「上から78 58 80」

「遠慮しておく」


こうしてドアを開ける。


「あっ、杉山さん、この時間は珍しいね」

番台の親父に声をかけらる。


「ゆうくん、やっほー」

女子風呂の入り口から、ナンシーが声をかける。


「杉山さん、ついに彼女が出来たか?」

予想通りに、冷やかされた。


顔なじみになるのも、考えものだな・・・


「親戚(みたいなもの)です」

「そうかい」


銭湯のマナーは、ナンシーに教えておいたが・・・

できるかな・・・


「♪あなたはもう、忘れたかしら~」

唄ってる・・・


「ナンシー、迷惑だぞ」

「だれもいないよ。貸し切り状態」


こっちは、かなりいる。

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