第20話 魔法の授業

第二体育館では既に星空校長が待機していた。 愛理と葵の姿の見つけた星空校長は、愛理と葵に二人は属性の本は持っているかと聞いた。 第二体育館は、魔法実技の専門の体育館として建設した体育館である。 舞台にある装置によって、様々なシチュエーションを再現出来るので、実践に活かせると生徒たちに人気の体育館でもある。 ちなみに、第一体育館より二回り大きく建設されている。


「私はこの本があります!」


愛理はこの前もらった光属性の本を見せ、葵は市販されている魔法書を見せる。 星空高校は、葵には自分の持っていた闇属性の魔法書を手渡し、愛理にはその魔法書はどこで手に入れたのかと聞いた。


「図書館で初老の男性にもらいました。 突然現れて消えたので不思議な体験でした……」


その言葉を聞いた星空校長は、私にも分かりませんが、その魔法書には不思議な力を感じると言っていた。


「その光属性の魔法書は、特殊な感じがする。 愛理君にとってとても良い魔法書のようだ」


その言葉を聞いた愛理は、ありがとうございますと返す。 そして、星空校長は、光と闇属性の初級魔法から始めようと言う。


「光属性と闇属性は特殊すぎるので、その魔法も他の属性魔法とは違い、攻撃力や防御力、支援魔法の数が多い」


数が多いと聞いて、愛理は魔法が沢山覚えられると意気込んでいた。 それから、星空校長のもとで光と闇属性の初級魔法を発動させて、第二体育館の床から出現した案山子に向かって発動した魔法を当てていた。


「ライトソード!」


愛理は図書館で修得したライトソードを発動させて、案山子に攻撃をしていた。 しかし、案山子は足を出現させて攻撃を避けてしまう。


「愛理ちゃん! 私の魔法で……ダークセルメント!」


葵は、愛理に攻める案山子の動きを封じるために、闇属性の初級魔法である相手の動きを封じる魔法である。 葵はその魔法によって、愛理に迫る案山子の動きを数秒止めることに成功した。 愛理は右手のライトソードを案山子の腹部に突き刺した。


案山子を倒した愛理は、葵にありがとうと言うと、葵の背中にもう一体の案山子が蹴りを入れる。 その案山子の蹴りを受けた葵は、肺から酸素が漏れ出し、呻き声をあげて吹き飛ばされてしまう。


「葵ちゃん! この案山子!」


愛理は葵を吹き飛ばした案山子に向けてライトソードで切り裂こうとした。 しかし、その案山子は愛理の攻撃を避けて愛理の腹部に前蹴りを当てて後方に吹き飛ばした。


「がふ……この案山子強すぎる……」


愛理は蹴られた腹部を摩りながら、右手にライトソードを、左手にライトシールド、そして未完成のライトスピードで脚力を強化して案山子に突進していく。 案山子に数倍のスピードで近づくと、その速さに案山子は慌てて愛理に攻撃を仕掛けるも、ライトシールドでその攻撃は防げた。


そして、防いだのちにライトソードで案山子の腹部に突き刺した。 突き刺された案山子は、その場に倒れた。 二体の案山子を倒した愛理と葵を見た星空校長は、そこまでと言って戦闘は終わった。


「案山子と突然戦ってもらったか、どうだっただろうか? 戦闘は突然発生することもあるし、しない場合もある。 君達はこれから魔法を学ぶにあたって実践と同じ戦闘練習もしてもらうことになる!」


その言葉を言った星空校長は、次に自身で使う武器を選んでもらおうかなと言った。 星空校長は、そう言ってこの体育館の奥にある備品室から様々な武器を運んできた。 剣や槍、こん棒やハンマー、チャクラム、大剣など様々な武器が立てかけられていた。 愛理や葵はこの多くの武器の中からどれを自分で扱おうかずっと考えていた。


「やっぱり私はこれだわ!」


愛理は剣を右手で掴んで、これで私は戦うと宣言した。 葵は何を武器にしようか悩み続けている様子であり、愛理は葵にどんな武器で戦いたいのと聞いてみた。 すると、私はこの武器で皆を守ると槍を手にした。 葵は槍を手にすると軽く振ってみることにした。


「私の力じゃまだうまく扱えないけど、これから特訓していくわ!」


そう言う葵は、槍を軽く振り続けている。 葵とは違って愛理は、長剣を片手や両手で振るって、その感触や振り方を覚えようとしていた。

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