第11話 新しい生活のはじまり

 夜の8時に、ピンポンを押す音が聞こえたので、扉を開けたところ


 新家社長が布団や皿などを持ってきてくださいました。


 「私からの転入祝いや。使ってな。」


 「社長、ありがとうございます。ちょうど、買う余裕もなくて、すいません。ほんとうに、ありがとうございます。」


 「困ったときは、お互いさまや。アディオス。」


 新家社長はそのまま帰ってゆかれました。


 ようやく、新しい生活にありつけました。


 皆さんのおかげです。ありがとうございます。


 ここライオンズパレスのアパートは、はじめからネット回線もパソコンも、冷蔵庫も、洗濯機もキッチンも付いています。


 ひとまず、お風呂に入りましょう。


 薬局で、花王の石鹸もシャンプーとリンス、髭剃りも買ってきたので、久しぶりにリラックスして、お風呂に入ります。


 「気持ちいいー。」


 良かった。


 

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