第4話
冬夜「さて、着替え終わったし、準備も万端。朱雀も準備できたか?」
朱雀「あぁ、出来てるよ」
海パンにゴーグルの冬夜と海パンとTシャツの俺は更衣室を出て先程集合した場所に居た
朱雀「泳ぐ気満々だなお前」
冬夜「当たり前だろ!泳ぎに来たんだからな」
腰に手を当ていかにもやる気満々な冬夜はソワソワしていた
冬夜「お前は大変だよな。背中のアザが」
朱雀「まぁな、今年も絡まれないようにだけ気をつけるよ」
俺には背中に大きいアザがある
アザというより刺青みたいなもの
西方家の人間は代々高校入学と同時に現れる謎の体質
炎を纏った鳥のような模様
まさに朱雀を思わせる様な形でずっと俺は隠している
これが原因でよく不良とかに絡まれることが多い
そのせいで地元からは暴力団や極道一家なのでは無いか等色々噂されている
安曇野「お待たせ~」
更衣室から北黒さん達が出てくる
安曇野「えへへどうかな?似合ってる?」
北黒さんは黒のワンピースの様な水着で大人びた雰囲気
虎子「あんまりジロジロ見るなよ変態共」
南さんは上は谷間の、部分が開いている水着で下はまるでスカートの様なデザイン
アイドルらしく、流行とかを気にしてるって感じだ
虎子「ほら、あなた達もこの変態達に見せつけてあげなさい!」
由香「あう…」
香奈「は、恥ずかしいよ…」
山瀬さん達は競技用水着の様な北黒さんや南さんより露出は少ないがボディラインがハッキリ分かるタイプ
冬夜「よーし、準備万端って、事で泳ぐぜー!!!」
一番乗りと言わんばかりに海へと走っていく冬夜
安曇野「あっずるい!私達も行こ!」
山瀬さん達の腕を掴んで走り出す北黒さん
由香「ちょっと待って~!」
香奈「私走るの遅いから引っ張らないで~」
虎子「こら!私の水着の感想はないのかー!」
怒りながら追いかける南さん
安曇野「ほら!朱雀君も早くー!」
朱雀「あっ!はーい!」
北黒さんの呼び掛けにまるで飼い主に呼ばれて走っていく犬の様に俺は皆を追いかける
楽しい海水浴のスタートだ
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